
カリウム【基礎】
1. カリウムとは?
カリウムは、細胞内の主要なミネラルで、体内の水分バランスや血圧調整、筋肉や神経の機能をサポートする重要な栄養素です。ナトリウムと共に体の電解質バランスを保つ役割を担い、健康な心臓や筋肉の機能に寄与します。
2. カリウムの効果
カリウムは、ナトリウムとともに体の水分バランスを調整し、血圧を正常に保つ効果があります。また、心拍のリズムを整え、筋肉の収縮や神経の伝達をサポートします。これにより、心臓病や脳卒中のリスクを軽減する効果が期待できます。
3. カリウム摂取後の体内の作用
カリウムは細胞内に取り込まれ、ナトリウムと協力して体内の浸透圧を調整します。これにより、余分なナトリウムが体外に排出され、血圧が安定します。また、筋肉の収縮や神経伝達がスムーズに行われ、正常な心拍や体の機能が維持されます。
4. カリウムの過剰症と欠乏症
カリウムの過剰摂取は、高カリウム血症を引き起こし、心拍の乱れや筋肉のけいれん、最悪の場合は心停止のリスクがあります。欠乏症では、低カリウム血症となり、筋肉のけいれんや倦怠感、心拍の乱れが生じることがあります。
5. カリウムの1日の必要摂取量
日本人の成人男性と女性の1日の推奨摂取量は2,500~3,000mgです。特に、ナトリウム(塩分)の摂取が多い人は、カリウムの摂取を意識することが重要です。
6. カリウムが多く含まれる食材
カリウムは、バナナ、アボカド、ほうれん草、ジャガイモ、サツマイモ、枝豆、メロン、キウイなどの果物や野菜、豆類、ナッツ類に豊富に含まれています。自然食品から摂取しやすい栄養素です。
7. カリウムと同時に摂取してはいけないもの
カリウムは特に併用を避ける食べ物や栄養素はありませんが、腎臓病の人はカリウムの排出能力が低下しているため、過剰摂取は危険です。医師の指導の下で摂取量を調整する必要があります。
8. カリウムの継続摂取の影響
適切なカリウムの摂取は、ナトリウムの過剰摂取を調整し、血圧の安定や心臓病予防に効果的です。また、筋肉の正常な機能を維持し、疲労感やむくみの軽減にもつながります。
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