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子供と大人の夢中力
「子供の頃は何でも夢中になれたのに、なぜ大人になるとそれが難しくなるんだろう。」
こう呟いた人がいました。
これはこの人の認識であって、実際は違うのにこう考えてしまう3つの思い込みがあると思います。
1つ目は、夢中になることは難しくなっていないのに、そう思い込んでいる。
大人になることで、むしろ物事に夢中になれる力は上がる。
子供の頃より幅広く深く考えることができるようになるので、それだけ物事の面白味をより引き出せるからです。
では、なぜそう思い込んでしまうのか?
時間やお金、生活の維持や向上、世の中の視線、世の中の価値観、これらを満たさないコトに対して、「こんなコトやって何になるの?」「無駄だよね?」と感じてしまっているからです。
やって何になるか分からないコト、無駄なコトこそ、夢中になれるコト。
世の中に馬鹿にされるくらいのコトのほうが、安心して夢中になれる。
世の中に馬鹿にされるということは、「間違ってない」ということですから。
それを突き詰めればいいと思います。
2つ目は、子供の頃に何でも夢中になれていたわけではないのに、そう思い込んでいる。
子供の頃のほうが、嫌なこと、やりたくないことをやらなかったはずです。
大人になると、嫌なことでも夢中になっているフリをして自分を騙すことができます。
何でも夢中になれるのは大人のほうです。
夢中になっているフリは、とても苦しい状態だと思いますが。
夢中になってしまったから、夢中になっていた。
これが子供の頃に、何かに夢中になっていた仕組みです。
これ以外のことは一切しないのが子供です。
これ以外のことを最優先にしてしまうのが、子供のままの大人です。
3つ目は、そもそも大人になっていないのに、自分が大人になって純粋な心を失ってしまったと思い込んでいる。
純粋な心というのは、失われることはありません。
そして、完全なる大人になっていれば、その純粋な心に従って何事にも夢中になれる力はある。
嫌なこと、やりたくないことを一切やらない子供のままの大人は、楽をすることや文句を言うことに夢中になります。
無駄なコトに夢中にならないで、世の中の価値観を基準にして生きるからです。
子供には子供の良さがあります。
でもそれは子供の良さであって、大人になってからその良さを羨むのは違う気がします。
大人には大人の良さがあって、純粋な心と夢中になれる力はより強大になっているはずですから。