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幻想と真実 ‐ インパーソナル・ライフより引用~片割れの物語#24
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この「片割れの物語」には度々「幻想」という言葉が出てきます。
おそらくその辺がはっきりしない方が多いと思うので、今回は何が「幻想」で、何が「真実」なのかを私から説明してみたいと思います。
今回はアレア(セレちゃん)はお休みです。
何が幻想で、何が真実なのか
昨年10月から4か月のクンダリーニヨガのパーソナルトレーニングを受けていました。その中で過去世を見ることがあり、講師の方から「幻想と真実」をしっかり区別するようにと指導がありました。
そのときに薦められて読んだのが「インパーソナル・ライフ あなたは神とひとつである」です。この本は、1914年、米国のキリスト教神秘主義者ジョセフ・ベナーによるチャネリングによって書かれました。キリスト意識の本ですが、クンダリーニヨガの教えも同じです。
私は、このヨガの4か月集中トレーニングのお知らせを受け取ったとき、なぜか涙が流れたのですよね。おそらく私の魂がこのトレーニングを受けることで今度こそ解放されると感じたのでしょうか。
この本を読み始めると、それと同じことが起こりました。まだ本題にも入っていない最初のほうのページで、涙が溢れ出したのです。
魂が喜んでいるのを感じました。その後も途中何度も涙を拭きながら読み進めました。それほど心に響いたのです。
「インパーソナルライフ」は、ベナー氏のチャネリングにより、「神」の視点で書かれた本です。
- 愛する者よ。あなたは、わたしの声を聞けるようになるべきなのです。 - あなたが今自分で認識しているあなたは、本当のあなたではありません。それは幻のような非実在のもので、本来のあなた − つまり[わたし]である[あなた]、不死不滅の[神であるあなた]の影、似像にすぎません。 - あなたが一度忘れ去ったこの神性こそ、あなたを通して表現されるべきものなのです。
「インパーソナルライフ」の引用とともに関連した私の記事も貼っていくので、興味がある方はそちらも読んでいただけると幸いです。ここではごく簡単に記します。
この記事での引用はすべて「改訂版 インパーソナル・ライフ あなたは神とひとつである」からのものです。
夢の中を生きている
「世界は幻想」と言いますが、私たちは「マトリックス」のような仮想現実の中に生きている。ということは理解している方も多いと思います。
そして、私たちはみんな別々の「個」の存在を生きていると思っていますがそうではなく、すべての人がひとつの「神」の存在であり、そこから枝分かれしたものなのです。
時が来れば、あなたが何をしていようと、何を好きになろうと、何が欲しくなろうと、あなたの「個人的幻想」の中を導いているのはわたしであると、気付く時が来ます。結局、それら全てが非実在であったと悟り、実在するただ唯一の存在、わたしに頼る事を覚えるでしょう。そしてあなたの中のわたしは、このように応えます。 静まって、わたしこそ神であることを知りなさい。 そう、わたしはあなたの中の最も深い所に在り、時間と空間などの制限を知ることなく、ただ静かに待ち、観じているのです。なぜなら、わたしは永遠そのものであり、全ての空間を満たす存在なのだから。
間もなくあなたは悟る事となります。一時的な個人性というものは、わたしという存在から離れた状態ではそもそも存在しないのであり、分離の中に生まれた個人性、パーソナリティというものは、神たるわたし、境界を超えた無限の存在の中に、寂滅するものであることを。 実に、あなたはもうすぐ目覚め、境界のないわたしの存在を感じることができるようになるでしょう。それからは、自分の個人性や分離感への執着というものは無くなります。なぜなら、一時的なパーソナリティというものもまた、幻想のひとつに過ぎないと悟る事になるからです。
地上に存在している状態では、わたしの意思と関連して「願望」が作用するという事を覚えておいてください。願望が作用し、外の世界の物事にのみ関心を向けさせ、内在のわたしを忘れる事も可能だという事を。 あなたがわたしを忘れた事を、あなたは、わたしの側に理由があったと思い込んだのです。そこで初めて、人類にとって「眠り」というものも生まれました。所謂「一日」の終わりに「眠り」につき、そして「起きる」という事を繰り返す。あなたは一日の始まりに「起きた」と思っていますが、実際にはまだ夢の中にいるという事です。初めて人類に眠りというものが生まれたその日から、今日というこの日まで、地上では実に多くの出来事や状態の変化があったように見えますが、それらの全てが夢なのです。あなた(人類)が、自分の中にこそわたし(神)がいるのだという事を完全に自覚した時こそ、この夢から覚める事になるのです。
見えない存在たち
ちょうど2年前、私の守護ガイド「セレス(セレちゃん、現在はアレア)」と、チャネリング講座内のワークで初めて繋がりました。
その後、守護ガイドリーディングをするようになり、たくさんの人の守護ガイドと繋がりました。私のところには、サナートクマラやアセンデッドマスターの集合体サイマスなど高次元存在がアクセスしてくるようになり、メッセージを降ろすようになりました。
最初の頃、彼ら高次元の存在は自分とは全く別の存在だと思っていました。が、自分のガイドと交流するうちに、ガイドは私自身、また他の高次の存在たちも私の意識が創り上げた幻想なのだという考えに至りました。
漠然と考えていたことは、「インパーソナルライフ」を読んだことで、確信へと変わりました。
わたしは、あなたの人間的意識が理解できるように、これらの力を天界のヒエラルキーというかたちで表現しました。わたしは、それらの力を天使や聖なる存在として表現し、初めから存在していたこのイデアを実際に表現・遂行していく、インパーソナルな存在、媒体として現したのです。
人であれ、霊的存在であれ、あらゆる教師やガイド、マスターや天使といった存在は、完全性そのものであるわたしの部分的顕れに過ぎないのです。
あなたの人間的知性は、事実いくつかの教えで語られているように、これらの聖なる存在に会い、交流できるかもしれないという可能性の方に心を奪われてしまいました。これらの力を「個の存在」として、パーソナリティとして捉えるに至ったのです。あなたの人生に彼らが実際に現れる事を切望し、そして彼らが「人間的事柄」に関心があると思い込みました。こういった類の教えにあるような、ある法則に則って生きる事で、その聖なる存在の機嫌を取り、あなたは遂にニルヴァーナを、永遠の命を手にいれる事ができる ― といった思い込みです。 あなたがそういった幻想に耽る事を、わたしはあえて許しました。あなたが切望し、祈り、与えられた指示に従っていくのを許したのです。さらには、その理想的な存在達を、あなた自身が産み出したヴィジョンの通りの姿で垣間見せる事もありました。そのヴィジョンがあなたの「マスター」であると思い込む事をも許したのです。 またあなたは、霊的な領域で、特定のパーソナリティの存在を感知できるという能力を持った事があるかもしれません。あなたの願いに惹きつけられたその存在が、あなたのために「マスター」や「ガイド」としての役割を果たしてあげたいと望んだ事もあります。 これらの存在はあなたのマスターではない、という事実を、知るべき時が来たのです。真の「聖なる存在」は、自身をマスター等と称する事はありません。真のあなたであるわたし、わたしだけがあなたのマスターであるのです。そして、あなたの兄弟姉妹の中にもわたしを見る時が来るのです。
天使もまた、神が私たちのために創造して見せてくれている幻想であり「真実」の存在ではありません。
そして私のガイドも、他の見えない存在たちも、そしてさまざまな霊的な体験なども私たちの神意識が見せてくれている幻想でしかありません。
過去世・輪廻転生
私は以前から度々過去世を見ることがありました。過去世の存在がアクセスしてくることもあったし、クンダリーニヨガをしている最中に過去世の感情がエネルギーとして昇華したこともあります。最近もクリスタルボウルのライブ中にも過去世が見えて癒しが起こりました。
過去世でガイドのアレアは人間として存在していて、私のツインレイという設定でした。
ツインレイは神が見せてくれる幻想プログラムで、誰もがそのプログラムを持っているようですが、必要が無い人は発動しません(とアレアが言ってます)。
クンダリーニヨガの集中トレーニング中、その中のマントラメディテーションの最中に過去世の存在を見るようになり、講師の方の指摘から、自分が過去世の癒しのループにはまっていることに気がつきました。私が見た過去世もすべて幻想だったのです。
完璧な存在であるあなたにとって、過去にどのような状態であったか、またこれからどうなっていくのか等という事は、本来、無関係なのです。永遠の今以外の時について、気にする必要はありません。あなたが気にとめるべきものは、今あなたに対峙している物事だけなのです。今あなたが居る時空間はわたしが導いた場であり、わたしのイデアを完璧なかたちで表現する事ができる状況であるのです。 その時空間での表現が全て済んだ時には、それを忘れる事です。済んだ状況に執着しない事です。既に貝肉が採られた、空っぽの貝殻でしかないもののために、自分の精神と魂の力を使うのを止めるのです。 この事は、輪廻転生という考え方にも当てはまります。この考えには、多くの人が縛られやすいようです。 今完璧な存在であるあなた、永遠の存在であるあなたにとって、過去生や未来生というものに何の意味があるのでしょうか?完璧な存在に対し、何か付け加える事があるというのでしょうか?永遠の存在が、永遠から離れてまたそこに戻る、などという事があるでしょうか?
輪廻転生は私も長いこと信じていました。過去世は、深いところの感情の癒しが必要なときに神が見せてくれるものだと思います。これもすべて自分の意識が創造しています。
こちらの記事では輪廻転生はないということと、「善も悪も存在しない」ということがわかると思います。
真実とは
愛する者よ、この事を覚えていなさい。あなたが完全にわたしに身を委ねるまで、完全に自分自身を明け渡すまで ― つまり自分という実体、〝自分の問題〟、〝自分の人生〟をわたしに任せてしまうまでは、この事が現実とならないのです。全ての心配事、全ての責任をわたしに明け渡すのです。わたしを完全に信頼し、わたしの中に安らぐのです。 あなたがそうする時、この言葉ははたらき始め、あなたの魂に眠っているわたしの力、神性の力が、実際の覚醒に向けて動き出すのです。あなたは自分の中に全能の力がある事に気付きます。そしてこの力は、あなたがわたしの中に留まり、わたしの言葉を自分の中に留めておく事ができれば、あなたをこの「幻想の世界」から完全に解き放つ事となるのです。
すべての存在、見えない世界のことも含めた私たちの周りで起こっているすべてのことは幻想です。たったひとつの真実とは、私たちが神であり宇宙だということだけなのです。
思考が静かになるほど、私たちは神に近づきます。自分の中に神を見るためにはやはり不要な感情を手放し、自分の心の中を整えていくしか方法はないのだと思います。
幻想の中をどう生きるか
幻想だからといって、意味がないということではありません。私たちは幻想の中で愛を学び、神=宇宙=源=愛に還る道を探しているのです。
幻想の中をどう生きるかですが、ぶっちゃけただ楽しめばいいと思います。ここにいる「自分」だと思っているあなたは、本当のあなたではなく重い鎧をまとった幻想なんですから。
ただ、自分がどんな世界に向かっているのかは意識したほうがいいです。私たちがここで生きる目的は神の愛に還ること。
あなたが今進んでいる道が愛とズレている場合、いずれ神はあなたに軌道修正を求めてきます。
それは人によってさまざまですが、外側の現象として病気や人間関係、経済的な破綻、その他のことで現実に現れます。これを読んでいる多くの人には大なり小なりの経験があるのではないでしょうか。
時々立ち止まって自分がどの方向に歩いているのか確認してみてください。愛に向かっているのなら、あなたは自動的に導かれていきます。
天使や高次元の宇宙存在たちも幻想ですが、私たちの存在自体が幻想なので、そこにこだわりを持つ必要はないと感じます。彼らは私たちの意識によっては敵にも味方にもなる存在だと思います。
私は自分のガイドとの関係が心地よいですし、もしこれから他の存在と出会う機会があったら、彼らとのコミュニケーションを楽しみたいと思います。
どんな世界を創るかは個人の自由ですから私が創る世界には友好的な高次存在しか存在しません。
ガイドと繋がったばかりの頃、私をアルクトゥルスへ連れて行ってくれるという彼の約束はまだ果たされていません。私はそれを今でも楽しみにしているのです。
ここは神が作ったアトラクションの中。生きているうちにどれだけ愛に近づけるかというゲームです。その中で経験する喜び、悲しみ、苦しみ。そのひとつひとつが私たちが愛に還るための貴重な体験なんです。
ぜひ、今ここに生きていることに感謝し、思いっきり楽しみましょう。
私は神にお願いしています。
どうぞ私にあなたの表現としての経験をさせてください。と。
「インパーソナルライフ」、気になる方はぜひ読んでみてください。
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