朝に目が覚めるのはいいぞ
別に、俺はまだまだ行けるぜとイキっているわけではなく、本当にそうなのですが、それなりに大人な年齢になったにもかかわらず、あまり自分が歳をとったという感覚がありません。
この前はなにげに初めて二郎系ラーメンというものを食べてみたのですが、小サイズを注文したのに野菜とチャーシューが山積みにされた代物が出てきて、この店はもしかして日本ではなくカリフォルニア州の基準に合わせてサイズを図っているのか?と一瞬は戦慄したものの、スープも残さず完食しました。
人生であとどれくらいラーメンのスープを残さず啜っていられるのかというのが気になるお年頃ではあるものの、そんなことより二郎系の脂くさいスープの匂いに酔わされることを選んでしまう程度には私は若い。来月は健康診断があるというのに。行きたくねえ。
内面もはっきりいって高校生の頃から変わっていません。いや、もはや悪化しているまである。高校生の頃はしたくてもできなかったことが、今は大概はできるので。
スマートフォンという文明の利器と、サブスクリプションという新生活習慣の登場により、面白そうなアニメはすぐに視られるし、流行っているらしい音楽はすぐに聴ける。
更にはそれなりに自由に使えるお金があり、なおかつAmazonというクソデカ通販サイトにはもはやなんでも置いてあるので、いつでもなんでも買える。
サッカーゴールとかも買おうと思えば買える。折り畳み式サッカーゴールはわりと手頃な値段なので、お部屋やお庭のインテリアにしたい方におすすめです。私は買いませんが。
もちろんアダルトなことも……というのはともかくとして、高校生の頃の夢を叶えているような生活をしているので、まあ大人になったという感覚がない。
体力的な衰えというのも、今のところ自覚はありません。3~4キロくらいならふつうに歩くし、多少の山道ならへばることもない。
ただ唯一、これは歳をとったのかなあ、と感じるところは、特に早起きしなくてもいい日でも、朝に起きてしまうことです。というか、夜にさっさと寝られてしまうこと、と言い換えてもいいかも。
20代前半の頃なんかは、夜なんてむしろ日付が替わってからがパーティーの始まりだろ?くらいに思っていて、金麦6缶パックを破壊しながら4時半までパーティーを(主にインターネットで)繰り広げたりなどもしていたのですが、今にして考えると常軌を逸している。
夜は寝ろ。少なくとも丑三つ時までには寝ろ。本当にそのほうがいい。若い頃の俺(今もまあまあ若いが)に言いたい。夜は寝ろ。大事なことなので2回でも2兆回でも言うぞ。
なぜかというと、朝に起きられるからである。昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういうわけかというと昼寝をするからだが、朝に起きてしまうのはどういうわけかというと、夜に寝ているからだ。
もっとも、夜通しパーリーナイトを繰り広げていた20代の自分が夜9時に寝ていても、なぜか若い頃は無限に眠れてしまうので、毒リンゴを食べたわけでもないのに朝になってもずっと目覚めないということもあり得ますが、それはそれとして、朝はいいぞ。
もし今20代で、これから歳をとることに絶望している人たち、特に、夜な夜な酒浸りで昼夜逆転している人々に伝えたい。歳をとると朝を感じられる。
そして、朝は空気が良い。特に6時から7時半までの、多くの人類が活動するかしないかくらいの時間帯の空気が良い。これがあと1時間ズレると、ちょっと純度が薄れる。
まあ住んでいる場所が山中ならば違うのでしょうが、あいにくうちの周りには保育園と小学校があり、それなりに広い通りもあるので、外を走る車の音も、子供たちが集団で話している声も聞こえてくる。
そういった音のせいなのか、それとも車や子供たちが吐き出す二酸化炭素のせいなのかは不明だが、朝がもっとも美味しい(?)のは物や人の気配がない時間帯だ。
ならばもっと気配がない4時や5時に起きればもっと純度の高い空気を吸えるのではないか、とも思うが、それはもうちょっと歳をとってからの楽しみにしておこうと思う。わざわざ目覚ましをかけて早起きしたいわけではなく、なんか知らんけど朝に起きてしまった、というのがエモいのだ。
ということは、何時に起きられるかは自分の身体まかせの運ゲーということになるのですが、今日は9時半に目が覚めました。ちなみに今日は休日です。休日こそ1日を充実させたい私としては、6時すぎに目が覚めるのが理想だったのですが、まあ運ゲーなので思い通りにはいかない。
もうすでに街は起き出している。人々は働いている。そんな中で、私は休日の特権を利用してこれから二度寝します。夜は寝たほうがいいが、朝に寝るのもまた楽しい。
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