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リベラルは弱者に冷たい!?

参院選からおよそ1ヶ月が経ちました。選挙の結果はみなさんご存知のとおり、自民党が大勝し、立憲民主党は議席を減らしました。

そして選挙で自民党が勝利する度にTwitterではリベラル層が「日本の有権者は愚かだ」「有権者の意識が低すぎて~」「複雑な思考ができなくなっている」などの大合唱。

もともとリベラル層は学歴は高いけれど、複雑化した社会や高度知識社会から取りこぼされた人々を救済・支援する立場だったはず。

それが今では大衆を蔑視し、愚民呼ばわりするようになってしまった。日本でも米国でも左派はインテリ・リベラル政党に、右派が大衆・国民政党になってしまっている。

高度経済成長期は社会党などの左派が福祉国家や公害対策を公約に掲げて都市部を中心に革新自治体の誕生が相次いだ。その頃はリベラルも弱者に寄り添っていたのだ。

しかし、今では雇用対策や貧困対策よりもジェンダー平等やLGBT、気候変動を政策の柱にしてしまっている。そういったものは明日の生活や食べ物を確保しなくてはならない人々にとってはどうでも良いことなのである。

そういった忘れられた弱者を奪取したのが、日本なられいわ新選組、米国ではトランプ前大統領やサンダース氏だった。トランプ氏は保護貿易や移民規制を主張し、忘れられた人々の投票先になった。またフランスの議会選挙でも極右極左政党が伸長した。

インテリリベラル左派は大衆を馬鹿にしたり愚民呼ばわりせず、もう一度弱目線の政策に立ち返り、「意識高い系」政策はいったん脇に置くべきではないだろうか。

リベラル政党にはもう一度こちら側(大衆)に戻ってきてほしい。