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理学療法士をやめたい

どうも、理学療法士のゆうです。
突然ですが私は以前から「理学療法士をやめたい」と思っています。
職場でも一部の職員に対しては公言しています。

理学療法士という仕事が嫌いなわけではないです。むしろどちらかというと好きな方かと思います。
ではなぜ理学療法士をやめたいと思っているのか。今日はその話を書いていきます。



現在は管理職、相談員など
理学療法士は現場で!
MBA

今までの経験

私は今まで老健のリハ課で管理職をしている期間が長かったです。初めのうちは人員不足もあり現場で個別リハ対応を行うことも多くありましたが、人員不足の解消や若手理学療法士の入職に伴い、若手育成や管理職、他部署との連携に時間を割くようになりました。

すると必然的に臨床に出る時間は限られてきます。
また業務の中で必要になってくる知識やスキルも変化してきます。

この時期になると、理学療法関連の教科書や論文を読む時間よりも、心理学やコーチングスキルなどについて学ぶ時間が増加していきました。

そういった中で私の興味は理学療法から人材育成や組織運営に移っていきました。そして新たに学んだことを活かしながら部署を運営したり、事務長と加算の算定などの相談をしたりと、さらに臨床に関わる時間は減っていきました。

そんな私の働き方を理解して、臨床業務に取り組んでくれたチームメンバーにはとても感謝しています。
ただ、一部の職員は私が臨床にあまり関わらないことをよく思っていませんでした。

理学療法士なんだから臨床で個別リハしなよ

こんな内容のことを言われたと記憶しています。

このことをきっかけに私は

理学療法士をやめたい

と思うようになりました。

今後、自分の興味がある人材育成や組織運営に携わっていくには「理学療法士」という枠が邪魔になると思ったからです。


現職

自己紹介でも書きましたが現在私は訪問リハ事業所の責任者をしています。私のいる訪問リハは病院併設のいわゆるみなし事業所で、私を含めて4名の理学療法士と1名の作業療法士が在籍しています。病院の組織の中では訪問リハが一部署として独立しており、私が管理職の役割を担っています。

私自身も理学療法士として利用者宅へ訪問することもありますが、私の仕事のほとんどは新規の受付や調整、担当者会議への出席、訪問スケジュールの調整といった相談員の役割と、病院内の会議資料作成や会議への出席などの管理職の役割、また市役所への届け出や社用車の点検対応などの事務職の役割です。
居宅介護支援事業所(ケアマネさん)への営業も行くことがあります。

今現在私が行っている業務の多くは「理学療法士」という国家資格がなくても行えることが大半です。

このことも「理学療法士」という枠にこだわらないことに拍車をかけています。

経営学修士(MBA:Master of Business Administration)

私は以前、MBAを取得したいと考えていた時期がありました。今も時間と経済面が許せば取得したいと思っています。

MBAというと経営に携わる人が取得するイメージかもしれませんが、カリキュラムの内容によっては、人材育成や組織運営に役立つことを学ぶことができます。

会社という組織を運営(経営)していくにはリーダーシップが必要とよく言われますが、人材育成やリハ部門の運営に関しても同じだと思います。
そのため私は「MBAを取得したい」と考えたんです。

そしてこのことに関しても一部の人は

理学療法士なのにMBAって?経営側に入りたいの?

という反応でした。
理学療法士として働きながらMBAを取得している人も多くいると思いますが、まだまだ一般的ではないのでしょう。

このことで私はさらに「理学療法士」という枠が邪魔になりました。

少し脱線しますが

昔から「手に職つければ安心」と、何か資格を取り、職に就くことが良いと言われてきました。
ただこれは将来の可能性を狭めることも十分にあり得ることなんだろうと思います。

まとめ

最初に書いた通り私は「理学療法士をやめたい」と思っています。
ただそれは理学療法士の仕事がいやというわけではなく、今行っている仕事や、自分が興味がある人材育成などを行っていくときや、それらについて学ぼうと思ったときに「理学療法士」という枠が邪魔になってきたからです。

「理学療法士」として人材育成や組織運営を行っていこうと思い、それらについて学ぼうとすると「理学療法士」という自分の立場が邪魔に感じてきてしまうという皮肉な状態になっています。

周りの意見など気にしなくていいという方もいるかもしれませんが、ノイジーマイノリティの意見をどうコントロール(コントロールという言葉は不適切かもしれませんが他に適切な言葉が思いつきません。)していくかということも組織運営においては重要なことだと思います。
きっとこの手段や方法も「理学療法士」という枠を出たところで当たり前にある学べることなんでしょう。

理学療法士に限らず、多くの方が資格や業務内容にとらわれずに自分がやりたいことをやるために、他分野のことも多く学べる雰囲気が醸成されることを願っています。

最後のリーダーシップを学ぶのによい小説を紹介しておきます。様々なリーダーの失敗や成功が出てくるのでとてもいい刺激となります。
文庫版で全8巻と長いですが試しに1巻だけでも読んでみるといいかと思います。

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