小説・漫画・映画・音楽から学ぶ 児童・青年期のこころの理解を読んで
藤森旭人著「小説・漫画・映画・音楽から学ぶ 児童・青年期のこころの理解 精神力動的視点から」を読んだ感想を書いていこうと思います。
この本、非常に分かりやすい!そして楽しい!
あの有名な漫画、NARUTOや20世紀少年、伊坂幸太郎先生の重力ピエロ、さらにはBUMP OF CHICKENの歌詞などを扱い、児童・青年期における様々な古典的な理論や概念をわかりやすく紹介しています。
漫画や音楽、映画が好きな私からしたら大好物の一冊です。
児童・青年期の子どもたちに関わるうえで知っておくべき理論や病理・障害に関する内容、さらには問題行動や対人関係などを精神分析の視点から幅広く丁寧に書かれています。
この本、巻末には作品リストが載っていて、28作品の漫画や映画、音楽が取り扱われています。皆さんにとっても、1つや2つ、もしかしたらもっと多くの知っている作品が例として挙げられているかもしれません。
読んでみた感想として、学部生や院生の方にこそ、この本を手にとってもらいたいという印象を受けました。精神分析的視点から、基礎的な内容を学びつつ、実際の身近な作品の例を用いながらイメージして理解を深めていくという過程は初学者にこそ有意義なものかと思います。
私たちの生活の中に溢れる音楽や映像、漫画などの多くは人が創り、そして人の営みが描かれています。この本で取り扱われている作品以外にも多くの作品が心理学的な視座で考察し咀嚼することでまた違った感想を抱いたり、社会に対する問題提起になりうるものを含んでいることへの気づきを生むことがあるかと思います。
物語や音楽を創るのが人であれば、そこに描かれるのもまた人の営みであり、人と人の営みがあるのなら、それはシンリガクする余地を残すものだと私は思います。
日常をシンリガクする入門書として、フロイトのことが好きな人にも、そうでない人にも読んでみることをお勧めできる1冊でした!
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