人のマインドは二重構造になっている
先週、とある講座を受けた。
その講座は心理学や哲学、脳科学、言語学の観点から「人間」について理解を深める講座だった。
今回はその講座で学んだことの一つである。
タイトルにもある通り、人のマインドは二重構造になっている。
人には「外側」と「中身」があり、「外側」は他人や周りに見せる自分、そして「中身」は他人に見せない、もしくは見せたくない自分である。
つまり、外側というのは、「こう見られたい」「こう思われたい」という自分である。
例えば、高級ブランドに身を包み、お金持ちブランディングをする人がいる。
その人達は「外側」を高級なブランド品で見せる事によって、お金持ちだと思われたいのだ。
そして、「外側」と「中身」は真逆である事が多い。
つまり、お金持ちだと思われたい、見られたい人は、自分はお金持ちじゃないと思っているという事である。
ここで大事なのは、事実は関係ないという事である。
実際、その人がお金持ちか否かは関係なく、その人達本人がそう思っているという事である。
例えば、そのようにお金持ちブランディングをする人達はその辺の大学生やサラリーマンよりは持っているかもしれない。
ただ、ビジネスマンとして見た時には全然だよねっていうだけで、決してその人達が貧乏なわけではない。
しかし、本人達はそう思っているので、それを隠そうとする。
頑張って外側を飾り付けて、言葉や行動でお金持ちを振る舞う。
つまり、そういう人たちにとってはお金持ちになる事よりも、お金持ちに見られる事の方が大切なのだ。
他にも賢く見られたい人がいる。バカだと思われたくない人、頭が悪いと思われたくないがいる。
彼らは頭が良さそうに聞こえる言葉遣いを選び、彼らの中にある最大限の知識を余す事なく提供してくれる。
「俺頭いいっしょ?」って具合に。
しかし、そういう人ほど心の中では「俺って頭悪いのかも」と思っていて、相手にはそう思われたくないと思っている。
だからこそ頑張って隠そうとする。見られないように見られないようにする。
そして、頑張って隠していた物を突かれた時、脳は危険信号を察知し身の危険だと感じ取り、それに対して反応する。
それが怒りや攻撃である。
なので、例えば、お金持ちブランディングをしている人に「あなた、金持ちに見られたいんでしょ?」なんて言うと、おそらくブチギレる。そして喧嘩になるだろう。
そこまでは行かずとも間違いなく機嫌は損ねるだろう。
これは、相手が頑張って隠していた「中身」にあなたが触れたからである。
なので、基本他人の中身は無闇に触れない方がいいだろう。
そして、あなたはどう見られたいと思っているだろうか?
少し考えてみてほしい。これは恥ずかしいし、少ししんどいだろう。
ただ、自分の事を知るにはすごくいい方法である。
人のマインドは二重構造になっている。
最後まで読んで頂きありがとうございました。