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聖書のお話

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キリスト教会の礼拝で行われている説教と呼ばれる聖書をテキストにしたメッセージを公開しています。
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#教会

あなたは無条件に愛されています

この記事では2025年2月2日(日)に十日町教会で行われた日曜礼拝における聖書メッセージを公開しています。 聖書:ルカによる福音書13章6~9節 メッセージ本文:  今日のイエスのたとえを聞いてどんなことを思ったでしょうか。このたとえを初めて耳にするともしかしたらぶどう園の主人の言い分が正しいように感じるかもしれません。あるぶどう園に3年もの間実をつけないいちじくの木が植っているのです。現代は特にコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスというものに価値を置く時代であり

安心して動揺しましょう

この記事では2025年1月26日(日)の十日町教会における聖書メッセージの原稿を公開しています。 聖書:ルカによる福音書6章46節~7章10節 聖書メッセージ本文: ・家と土台の話  いまから約20年前の2005年、ある一級建築士による耐震計算書偽造問題で世間が大騒ぎしたことを皆さんは覚えていらっしゃるでしょうか。ある一級建築士が建築設計における構造計算を偽造し、震度5の地震でも建築物が倒壊する恐れがあることが専門家の調査で発覚したという問題です。2004年に発生した

宝の箱を開ける

この記事では、2024年12月29日(日)の十日町教会日曜礼拝における聖書メッセージの原稿を掲載しています。 聖書:マタイによる福音書2章1~12節 メッセージ:はじめに  降誕節第1主日を迎えました。一昨日昨日と十日町、津南ではけっこう雪が降り積もりましたね。私も朝早くから除雪に汗を流しました。徐々にではありますがスノーダンプの使い方が分かってきたような気がします。  さてもう年末ですので新年の準備をしている方もおられるかと思いますが、私たちは1月6日の公現日までク

伝えたいことを読み取る

この記事では2024年12月15日(日)の十日町教会における礼拝メッセージを公開しています。 聖書:マタイによる福音書1章1~17節 「伝えたいことを読み取る」 メッセージ: イエス・キリストの系図が伝えたいことを読み取る  おはようございます。3本目のろうそくが灯りました。いよいよ来週はクリスマスです。降誕前第2主日、待降節第3主日の今日はマタイによる福音書に記されたイエス・キリストの系図を朗読していただきました。この系図は聖書を読んでみようと思い立った人にとって最

「他人事として考えてみると」

ここでは2024年11月17日(日)十日町教会における日曜礼拝のメッセージを公開しています。 聖書:マタイによる福音書21章28~46節  メッセージタイトル:「他人事として考えてみると」 本文:自分のことを他人事として考えてみる  「他人事として考えてみると」という説教題をつけました。ふだんの説教では他者の痛みについて自分事として考えてみようと勧めることが多いように思いますので今日はその真逆のことを勧めています。本日、他人事として考えてみたいのは自分の事です。自分の

「1人のことを喜ぶ」

ここでは2024年10月27日(日)の十日町教会における日曜礼拝メッセージを掲載しています。 聖書:マタイによる福音書18章10~14節 メッセージ本文:新潟県中越地震20年追悼コンサート  おはようございます。先週23日水曜日は新潟県中越地震から20年という節目の時でした。十日町教会では礼拝堂を会場にして追悼コンサートを開催して20年前の地震のことを思い起こし、さらには今年の正月に発生した能登半島地震によって被災された方々を覚えて祈り合わせる時を持ちました。コンサート

つらい経験(苦難)が用いられる

この投稿では2024年10月20日(日)の十日町教会の日曜礼拝、創立107周年記念・中越地震を覚える礼拝における聖書メッセージを掲載しています。 聖書:ルカによる福音書10章25~37節 メッセージ:創立107周年記念礼拝 教会の歩み  本日は創立107年を記念する礼拝、そして新潟県中越地震から20年を覚える礼拝をお献げしています。『十日町教会八十年史 上』から十日町教会の設立に関わる文章を読みました。すでに十分知っているという方々も、今年新しく来た牧師とともに今一度創

天の国はこんなところ

この記事では10月13日(日)の十日町教会礼拝におけるメッセージを公開しています。 聖書:マタイによる福音書13章44〜50(52)節 メッセージ本文天の国が3つの仕方でたとえられる  イエスのたとえ話に耳を傾けました。今日のたとえ話は今年の新潟地区の交換講壇に来てくださったY先生が選ばれたところでもあります。もうすでにここからはメッセージを聞いたし飛ばそうかなとも思いました。しかし聖書箇所が同じなら説教者が違くとも同じような話になるということではなく説教者それぞれに目

「天国にも麦と毒麦があります」

この記事では2024年10月6日(日)の十日町教会における礼拝メッセージを掲載しています。 聖書:マタイによる福音書13章24~30節 礼拝メッセージ本文:これからしばらくイエスのたとえ話に耳を傾けます  本日もイエスのたとえ話を聴きました。しばらくの間、礼拝においてイエスのたとえ話を集中的に取り上げて福音に耳を傾ける時を持ちたいと思っています。私が牧師になって10年以上が経ちました。主任牧師として毎週の礼拝説教を務めるようになってからも8年が経過しました。これまで教団

大地の力、人間の力

この記事では2024年9月29日(日)の十日町教会における礼拝メッセージを掲載いたします。 聖書:マルコによる福音書4章26~34節 メッセージ本文神の国のたとえ  イエスが語る神の国のたとえに耳を傾けました。イエスはたとえを通して神の国とはどういうものなのか思い描けるよう私たちの想像力に働きかけています。「人が大地に種を蒔き、一晩寝て起きると種は芽を出して成長している。しかし人はどうしてそうなるのか知らない。大地がおのずと実を結ぶ。種が芽を出すとはじめに茎、次に穂、そ

神の働きはサプライズ!

この記事では2024年9月22日(日)の十日町教会日曜礼拝における説教(聖書に基づくメッセージ)を掲載しています。聖書やキリスト教に興味と関心のある方、神さまから自分に届けられている良い知らせを聞きたいとの思いがある方に読んでいただけるとうれしいです。 聖書:ローマの信徒への手紙11章33-36節 説教:私たちの理解を超える神   「ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか。だれが、神の定めを究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう。」今日の手紙に記されたこの言葉は神が私

その声を知っている

この記事では2024年9月8日(日)の十日町教会における礼拝メッセージを紹介しています。 聖書:ヨハネによる福音書10章1〜6節 説教「その声を知っている」羊のまつわるたとえ話  イエスが語ったたとえ話に耳を傾けました。羊にまつわる話です。聖書とりわけ旧約聖書を読むとユダヤ人と呼ばれる民族の祖先は牧畜をしていたことが分かります。ユダヤ人の父と呼ばれるアブラハムも羊飼いでしたし、海を割ってエジプトから脱出する人々を率いたモーセも羊飼いをしていました。さらにはイスラエル王国

天秤の話

はかりの話 こんにちは。先日の聖書研究祈祷会では『信徒の友6月号』に掲載されている「考古学が照らし出す聖書 第3回はかり」を参加者とともに読みました。 重さ 皆さん普段の生活で重さを測ることはありますか。私はコーヒーが好きでして毎朝スケール(電子はかり)でコーヒー豆の重さを測ってコーヒーを淹れています。さらにコーヒーを美味しく淹れるためにお湯の量を測るのにもスケールを使います。 天秤 古代世界ではスケールなんてありませんから、重さを測るために天秤と分銅を用いたそう

聞くために何が必要か

2024年6月2日(日) 聖書:ローマの信徒への手紙10章5~17節  メッセージ「聞くには何が必要か」 牧会祈祷: 教区総会、キリスト教保育、実習生、こどもたち、親たち、高齢の者、病気の者、施設に入所した者、孤独に過ごす者、さまざまな課題を抱える者  私たちを愛してくださる神さま、5月が終わり6月最初の日曜日となりました。振り返ると5月は気温の上がり下がりが大きく、体調管理の難しい日々でしたが、私たち一人一人をお支えくださりありがとうございます。6月は梅雨の季節