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冬虫夏草!?って蛾などの幼虫にキノコが生えたものだったとは?!

不溶性食物繊維のβグルカンを負い続け、その含有量が多いキノコを徹底解剖してきましたが、今日は、いよいよ来ました、‟冬虫夏草”です。

画像は冬虫夏草のイラストになりますが、実際に使える写真もあったのですが、わかりやすさという点で、今回はイラストを掲載します。

もう見ての通り、冬虫夏草とはチョウやガの幼虫や蛹(さなぎ)に寄生するキノコのことです。

これ食べるの?ってなりますが、乾燥させて煎じたりしていただくことになります。古来より生薬として珍重され薬膳料理などに使われてきました。

虫なのか、キノコなのかというところですが、分類学上はキノコらしく、冬の間に蛾などの幼虫に寄生して養分を吸収し成長、夏にはミイラ化した幼虫から棒状の子実体を伸ばしますが、これを乾燥させて煎じて飲んだり食材として使うということです。

栄養的には、βグルカンはもちろんのこと、アミノ酸、炭水化物、脂肪、カルシウム、鉄、亜鉛、マンガンなどの栄養素を含み、滋養強壮剤としてだけではなく、免疫力を高める働きにも期待されてきた生薬です。

生薬ということで、東洋医学的な見方も必要かと思いますが、助陽類で陽気を補い、機能活動及び抗寒能力を増強し陽虚証を治療するとあります。簡単に言うと助陽類は冷えを解消するとなるのですが、冬虫夏草は肺や腎に帰経(肺や腎に作用する)するため、疲労や、咳、喘息、腰や膝の痛み、腎虚による陽痿(ようい)などに効くとされています。

腸内細菌のエサとして不溶性食物繊維のβグルカンを見てきました。そうするとキノコが免疫機能の向上に寄与していることがわかりました。

そして行き着いたのが、‟冬虫夏草”です。

東洋医学の生薬とつながったということですね。

古来から腸内細菌は腸の中にいましたから、生薬が腸内細菌に何らかの影響を与えてきたということは、間違いないように思うのですが、どうでしょうか?