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高尾歳時記 2024年12月7日

 本日、日本列島は典型的な西高東低の気圧配置となりました。

 日本列島の気圧配置が西高東低になると、日本海の湿気を含んだ北風は関東平野の北を取り囲む山脈にぶつかって日本海側に大雪を降らせたあと、カラカラに乾いた空気となって関東平野に吹きおろし、特に関東地方はくっきりと空が晴れわたります。さらに、この週末は大陸の寒気が日本列島に押しだされ、今シーズン一番の冷えこみとなりました。

本日(2024年12月7日)午前9時の天気図。西高東低の気圧配置になったのですが、等圧線の間隔が広く、風はほとんどありませんでした。(注1)

 こういう日、空は抜けるような青空となりますが、等圧線の間隔がせばまると北風が強まり、特に稜線上では冷たく乾いた風が吹き続けるので、きちんと対策しなければなければならなくなります。この時期、低温よりも風のほうがはるかに怖く、危険です。ちゃんと準備していかないと、逃げ場のない稜線上で風に吹き続けられ、徐々に体温が奪われると低体温症のリスクが高まります。晴天に騙されてしまうのです。

 今日はしかし、等圧線の幅が広く風はほとんどありませんでした。上空の寒気と放射冷却により気温は今シーズン一番の寒さでしたが、風がなかったので、快適な登山日和となりました。

 早朝出発時点の高尾山口駅前の気温は3℃。今日は山行中、気温が二桁になることはありませんでした。

 紅葉は最終盤でだいぶ散ってしまっていますが、今日も人出が多く高尾山山頂は混みあっていました。

早朝の高尾山口駅を出発。
気温は3℃。すごく寒いですが、準備はばっちりなので大丈夫です。空は快晴。
夜間の冷え込みで霜がおりています。
フユイチゴの実が凍っています。
すべてが凍てついています。
霜がついて砂糖菓子みたい。
冬らしくなってきました。
秋と冬がバトンタッチ。
ご来光!
まだふもとでは紅葉が残っています。
もうすぐおわりですね。本格的な冬は目前です。
川べりに、みごろのモミジが残っていました。
ゲンノショウコの花も凍りついています。
ノコンギクは最後の花がちらほら。
ヤブコウジの実。クリスマスっぽい。
ジャノヒゲの実。きれいなラピスラズリブルー。
フユイチゴの実はいっぱいなっています。
ミズナラの黄葉。ちょっとピークをこえて、散りはじめです。
こちらで黄葉しているのは、カシワの木。はい柏餅の葉っぱの木です。
マルバウツギの葉は黄色から紅色に徐々に変化します。真冬でも観察することができます。
リュウノウギクはピークを過ぎて、終わりにむかっています。
朝日に照らされるリンドウ。
今年リンドウは豊作でした。盛りをすぎて、徐々に少なくなってきています。
朝日に輝く相模湾の遠景。
江ノ島のシルエットがきれいに見えます。
(小仏)城山山頂に到着。富士山すこし雲がかかっていますが、きれいに見えました。
同じく城山から、都心方面。空は霞なくクリスタルクリア。都心のビル群越しの東京湾そして房総半島まで、きれいに見えました。
稜線のカエデはほとんど散っていますが、一部まだ見頃の木がありました。
一丁平の森の木はほとんど葉を落としています。長い冬がはじまります。
一丁平の展望台から富士山。ちょっと雲が多くなってきました。
同じく一丁平の展望台から、相模湾の遠景。ここからも、江ノ島のシルエットがきれいに見えます。
一丁平はまだ紅葉が見頃のカエデがありました。
いいですね!きれいです。
見頃は今週いっぱいというところでしょうか。
年によっては色づくまえに枯れてしまうこともあるのですが、
今年は例年以上にきれいです。
いつまでもみていたい衝動にかられます。
来年もきれいな紅葉がみられますように。
高尾山山頂のカエデはほとんど散っていました。
高尾山山頂から富士山。半分雲に隠れていますが、きれいにみえました。
同じく高尾山山頂から、丹沢主脈方面。今日は山行中ずっと、風のないおだやかな晴天に恵まれました。

(注1)
気象庁HP 利用規約に基づく表示

出典:気象庁HP 各種データ・資料 過去の天気図

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