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高尾歳時記 2024年12月28日

 本日日本列島は冬型の気圧配置となり、早朝の冷えこみは厳しくなりました。

 早朝の高尾山口駅前の気温は零下1℃。夜間の冷えこみですべてが凍りつき、草むらには霜がおりています。

 本日のような冷え込みが厳しい日は、高尾山の冬の名物、シモバシラの氷華の観察日和です。果たして、毎年楽しみにしているシモバシラの観察スポットを訪れてみると、ことし初物の氷華があちこちに咲いていました。

シモバシラの氷華。

 シモバシラはシソ科の植物。日陰を好み、秋に小さく白い花が並んだ可憐な花を咲かせます。

シモバシラ。今年9月中旬撮影。
白くて小さい花がならんで咲きます。今年9月中旬撮影。

 冬になると地上部分は枯れて朽ちてしまうのですが、根は生きていて、地中から水分を吸い上げ続けます。すると、吸い上げられた水分が地上の枯れた茎から徐々に滲み出て、それが冬の冷え込みが厳しい夜間に凍りつき、さらに吸い上げられた水分により徐々に押し出されて成長し、氷の花になります。

今日の氷華は少々小ぶりでした。
シモバシラの氷華は、この季節高尾の一番の風物詩です。これを知らなければ、高尾の冬は語れません。
いいですね!今日出会えてよかった。
条件がよければ、2月下旬ぐらいまで観察できます。

 この年末年始は曜日の並びがよく、9連休になるひとも多いのでは。その初日にあたる今日の高尾の人出は少なめ。夜間の冷えこみは厳しく早朝の出発時点は極寒。山行中も気温はずっと一桁台だったのですが、風がほとんどなく、日がさんさんとふりそそぎ、日向に出ればポカポカ陽気で登山日和でした。かわいいシモバシラの氷華も見ることができて、楽しい山行になりました。

早朝の高尾山口駅前を出発。気温は零下1℃。ものすごく寒いですが、準備はばっちりなので大丈夫です。
河原の草むらには霜がおりています。
今日夜間の冷えこみはとくに厳しかったです。
ミヤマフユイチゴの実が凍っています。
紅葉したナンテンの葉にも霜がおりています。
砂糖菓子みたいでかわいい。
すべてがてついています。
クリスマスは終わりましたが、クリスマスっぽいヤブコウジの実。
ここのミヤマフユイチゴには霜がおりていませんね。
ご来光!
彩りにとぼしい冬においては、マルバウツギの葉の色づきは貴重です。
名残の紅葉。コナラの幼木が色づいています。
丹沢大山おおやまがくっきり見えました。特徴的な二等辺三角形のピラミダルなフォルムは見まちがえようがありません。
リュウノウギクがたった一輪残っていました。
紅葉したヤマテリハノイバラの葉。
相模湾方面の眺望。遠く房総半島まで見渡せました。
江ノ島のシルエットもくっきり。
(小仏)城山に到着。ちょっと雲がかかっていますが、富士山きれいに見えました。
同じく城山から、都心方面。空は霞なく、房総半島から茨城方面まで、眺望はばっちりでした。
一丁平の森はすっかり葉を落としています。
一丁平の展望台からも富士山きれいに見えました。
同じく一丁平の展望台から。江ノ島のシルエットがきれいに見えました。
高尾山山頂に到着。ひきつづき雲がかかっていますが、富士山きれいです。
同じく高尾山山頂から、丹沢主脈方面。稜線きれいに見えています。

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