見出し画像

【人事目線】なぜ企業はエージェントサービスを導入するのか?

こんにちは、PreVenture編集部です。
今回の扱うテーマは『エージェントサービス』。

中途採用において多くの企業が利用するエージェントサービス(=人材紹介)ですが、企業目線でなぜ導入されているかを考えたことはありますか?実は、人事目線から見たエージェント導入の背景を知ることで、転職の際にどのチャネルから応募するかや、通過時の自分にかかる採用コストが理解できるようになります。

それでは早速見ていきましょう。

1. エージェント採用のメリット/デメリット

画像2

企業がエージェントサービスを導入する際には、メリットとデメリットがあります。まずは、それらを正確に理解することから始めましょう。

(1)メリット

よく挙げられるものとして、エージェントサービスには下記のようなメリットがあるといわれています。

・初期費用がかからず、返金規定もあるためリスクが低い
母集団をスピーディーに形成できる
・採用担当の工数が削減される
非公開求人として採用活動が可能

筆者もエージェントとして採用担当者様とお話する中で、「自社だけでは出会いにくい人材」にアプローチする手法としてエージェントサービスを検討される会社が多い印象です。

例えば、特定の領域に特化したエージェントサービス(例:第二新卒セールス)などを導入し、多くの候補者の方と面接したいと考える企業もあります。あなたがその「特定の領域」に該当する場合、そのエージェントを使うとあなたのことを採用したい企業に出会える可能性が大きくなります。

また、ベンチャーのCxOクラスや1人目営業メンバーなど、慎重な選考を必要とし、非公開で進めたい場合にもエージェントを利用される会社もあります。

(2)デメリット

逆に、企業がエージェントサービスを導入する際の検討材料としては、下記のようなものがよく挙げられます。

採用コストが高額になることが多い
母集団との相性が悪いと推薦が上がってこない可能性がある
・多数を使用しすぎると、逆に工数がパツパツになってしまう

企業側の1番の悩みのタネは採用コストが大きくなることです。中途採用におけるエージェントサービスの採用フィーは決定年収の30~35%の場合が多く、採用ポジションによってはそれ以上を要求されるケースもあります。仮に400万円で採用を決定した場合、最低でも120万円のコストがかかり、平均以上のコストがかかってしまうことになります。

この点、面接を受ける際には直接応募等に比べて採用にコストがかかっているため、人事目線での評価も少し厳しいものが適用されます。全く同じ経験で同じくらいのスキルセットの他の候補者がいる場合、エージェント経由の候補者には内定が出ないことも稀にあります。自分にかかるコストを把握して、求職者としてエージェントを使うべきかを判断しましょう。

出典:株式会社リクルート「就職白書」

スクリーンショット 2021-11-01 15.41.53

2. エージェントができること

ここはかなり人事目線に寄った内容になるので、読み飛ばして頂いても大丈夫です。(企業がエージェントに期待していることを理解したい方は是非読んでみてください)

画像4

人事目線のエージェントは大きく分けて、3つの機能を持っています。

①採用要件に即した候補者の紹介
②細かい意向度の確認
③内定承諾フェーズでのアトラクト

エージェントは人事に比べて、候補者と細かい接点が持てる分、事業共感やキャリア軸とのやすり合わせを行いやすく、その中で意向度の向上が望めたり、フィット感の高い採用が可能になります。会社によっては入社前に

特に、初回面談の後に案件を紹介するオペレーションのサービスであれば、単に応募要件を満たすだけではなく、マインドセットなどの定性面も加味した紹介が多くなるため、エージェントの存在価値が大きくなります。

書類選考

書類選考前に、エージェントが面談をして、採用要件を満たすと判断した候補者を紹介します。初期はすり合わせを目的に幅広く紹介があり、付き合いが長くなるほど自社にフィットした候補者の紹介が多くなります。

一次~二次面接

候補者の面接後の率直な感想や、細かなフィードバックを回収します。自社から見て魅力的な候補者に対しては、1on1面談の調整を提案するなど、意向度の確認を含めた新たな接点を創出します。

最終面接~内定承諾

競合状況の把握や、最終意向度の把握、スキルセットの懸念点などをすり合わせます。内定承諾のため、候補者との細かいやりとりを重ねます。最終的に承諾に至らない場合もありますが、このような動きができるエージェントは、会社にとっていい採用パートナーになるケースが多いです。

3. エージェントサービス導入の決め手

画像3

初期費用をかけず低リスクで母集団形成ができる点と、採用工数が削減されることはエージェントサービスの魅力であり、ベンチャーから大手まで多くの企業が導入しています。

しかし、エージェントサービスが乱立しているため、見極めが非常に難しい時代でもあります。自社との親和性の見極めは、下記3点で行う企業が多いです。

①登録者数
②採用支援実績
③ペルソナに近い候補者がいるか

特に、ペルソナに近い候補者がいるかは非常に重用な指標になるため、候補者属性や近い領域での採用実績などで確認をするのが良いです。

転職の際にエージェントを利用するのなら、そのエージェントサービスが何を強みに企業に売り込んでいるかを理解できると非常に有利に進められます。多くはエージェントサービスの転職事例や、法人向けページにて確認できることが多いので、一度確認するようにしましょう。

最後に

今回は人事目線で、エージェントサービスが導入される理由を解説しました。エージェントを使う際に全体を俯瞰しながら進められる手助けになれれば嬉しいです。

弊社では、転職前にベンチャー適性がわかる診断サービス「PreVenture」を運営しています。ベンチャーに興味がある方で、どんなベンチャーに向いているかを知りたい方は是非試してみてください!

note挿入.001

40問の質問に答えるだけでベンチャー企業への適性診断を無料で受けることができます。希望者には、適性のある企業のご案内もしております。
是非気軽にやってみてください!

ではまた次回の記事でお会いしましょう。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集