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開催レポート:2,000人以上の育成経験から語る!RPA人材育成に必要な2つのポイント
ー本記事は、2022年7月6日(水)に行われたオンラインセミナー「2,000人以上の育成経験から語る!RPA人材育成に必要な2つのポイント」の開催レポートです。ー
<セミナー内容>------------------------------------------------------------------【1】RPA人材育成に必要な2つのポイント
【2】質疑応答
<スピーカー>--------------------------------------------------------------------パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
ワークスイッチ事業部 事業開発統括部 デジタル人材開発部
ラーニングデザイン1グループ
宿理 裕子
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「簡単といわれたRPAなのに、時間をかけて研修を受けさせても身につかない」のはなぜでしょうか?
本セミナーでは、2,000名以上のRPA人材の育成に関わった研修講師が、経験から見えた「RPA人材育成に必要な2つのポイント」について、事例を交えて解説いたしました。
「研修を受けさせたが、現場で活かせずRPAをうまく使えていない」
「現場でRPAに触れる人を育成するにはハードルが高くて、いつまでも後進が育たない」
といったお悩みをお持ちの方は、ぜひご覧ください。
▼セミナーグラレコ
※どんな内容かパッと知りたい方はこちらのグラレコで概要をご覧ください。
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▼アーカイブ動画はこちらから
https://www.persol-pt.co.jp/ws_digital/archive/
RPA失敗アルアル
RPAの研修を終えても現場で活用できていないお客様のお話を伺うと、共通点が見えてきました。
RPA失敗アルアルとして3つにまとめました。当てはまる方はいらっしゃいますか?
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アルアル① 目的=「RPAの導入」になっている
RPAを導入する目的の共有や計画立案ができないないために、導入すること自体が目的になってしまっているというお話をよく聞きます。ロボットを作った先の世界が示せておらず、ロボット作りでメンバーが疲弊していくことはよくあることです。
アルアル② 一部の人しか使えない
ライセンス費用の問題で全員に配布されず、使い回せていない、PCが全員に渡っていないなど、環境が整っていないためにもともと思い描いていた「仕事が楽になる」「残業が減りクリエイティブな仕事ができる」状態まで至っていないパターンです。
アルアル③ スキルの問題があるため、業務改善・効率化につながらない
本日は3つ目のアルアル「スキルの問題」に注目します。RPAのスキル取得は簡単とよく言われますが、難しいのが正直な考えです。なぜならコーディングは不要ですが、プログラミングの知識は必要だからです。
学んでも活かせないのは、楽しさが不足しているから?
ここで1つ、最近のトピックで気になることをご紹介します。
OECD加盟国中、日本の15歳の数学的・科学的リテラシーはトップレベルにもかかわらず、「数学や理科を使う職業に着きたい」と思う子供は少なく、高い数学的・科学的リテラシーが十分に活かされていないという結果が出ているそうです。
同様のお話をRPA学習でもよく聞きます。時間をかけて学んでも実務に活かせないケースが多くあります。
数学的・科学的リテラシーの話に戻ると、十分に活かせていないのは日本では探究的な(正解のない)理科学習が少なく、子供たちが「科学の楽しさを感じる」機会に乏しいのが原因だと言われています。何のために公式を使うのか、ストーリーがわからないまま詰め込んで勉強しても、ただの手段止まりでどう活かせるのかわかりません。
この話から「楽しい」と感じることがポイントなのではないかと考えました。
みなさんはどんなときに「楽しい」と思いますか?
「目標達成できたとき」という人もいれば、「理解できたとき」「知的好奇心が満たされるとき」など、人によって様々でしょう。どれが正解という話ではなく、すべて叶えられることが大事なのではないでしょうか。
まさにRPA学習でも同じことが言えます。RPAの操作を学ぶだけではRPAを活かして何かをすることには繋がりません。目的・目標のためにRPAを習得し、実務に活かす。RPAを身につけることはゴールではなく最終的な目標の一段階にすぎません。
また、RPAを学ぶ前にITリテラシーや業務可視化スキルのような土台がないと、宝の持ちぐされになってしまいます。
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RPA人材育成の成果を出すには?
では、RPA人材育成の成果を出すために何をすればよいのでしょうか。ポイントを2つご紹介します。
ポイント①土台を学ぶ
ポイント②実践する
まずは土台となるスキルを学びます。しっかりと土台を固めることで、スキルを着実に積み重ねていくことができます。
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土台を固めたら、次は実践します。
研修で学んでも、自分の業務に活かせず知識が風化した経験はありませんか。RPA学習は時間がかかります。時間をかけて学んでも、現場に戻るとこれまで通りの手作業に戻ってしまうともったいないですよね。
「まずは学び、研修後に知識を活かせるものを探す」という考えから「実務上の課題を解決するために学ぶ」という、必要だからRPAを使う考えへとシフトすることが大事です。
ここで、実践研修の事例をご紹介します。
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従来の教育型との違いは研修前に事前学習にeラーニングを組み込んでいる点です。研修をより実りあるものにするためにベーススキルをアップし、覚悟を持って研修を開始できる仕組みにしています。
また、宿題がある点も違いの一つです。自分で考えて作るところまで研修内でトライし、課題の提出を通してフィードバックしてもらいます。誰しも自分が作ったものの方向性があっているのか不安になります。ここでのフィードバックが目標達成や理解できることに繋がり、「楽しい」に変わります。自分から進んで学習する体験ができるため、最終的に現場でもすぐ活かすことができます。
RPA学習のパターンは一つではない!
今までは一斉に研修を行うのが一般的でした。しかし、人によっては自習する方が習得が早かったり、すぐに相談できる環境で学習する方が習得スピードが上がったり、さまざまです。そこで、受講者のITリテラシーと自律度の2軸で学習方法を検討することをお勧めしています。
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非同期型:個別学習
ITリテラシーが低く、これまで言われたことを確実にこなしてきたという人材の場合は研修を行った後は寄り添いながら学習をサポートする形式を、ITリテラシーが高く、人材自律度が高い人材の場合は各人に任せる形式をとることで学習スピードが早くなります。また、ブレンディッドラーニング*として研修と実践を混ぜた形式も最近増えています。
*ブレンディッドラーニング…集合研修やeラーニング、動画コンテンツなど、さまざまな学習方法を組み合わせた (ブレンドした) 教育手法のこと
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育成したい人材がどこに当てはまるかを考え、その人に適した形式で研修を行うのも重要なポイントです。
実践型RPA人材育成として弊社では以下のような研修を行っています。
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WinActor オンライン研修の詳細をご紹介します。
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<研修内容>
ブレンディッドラーニングを活用し、WinActorを個人で使えるようになる研修の後、組織で利用できる研修を行っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1657867339472-ovmBBnPmm6.png?width=1200)
直近の研修などはこちらをご覧ください。
大人になっても学び続けることは大事だと言われていますが、「楽しい」気持ちを忘れないことがポイントであると気づきを得た時間でした。
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文・グラレコ/さーや
Twitter:https://twitter.com/sayaaan1582
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