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こどもたちの「見えにくい食」を支援する「NPOこども応援朝ごはんとおやつカフェ なないろ」
食に強い株式会社ppcの毛塚です。
弊社では新たに「フードロス削減プロジェクト」をスタートしました。
プロジェクトの一環として、フードロスに関する新商品、新サービスについて弊社が独自に取材した情報をお届けします。
今回は、朝ごはんやおやつなどの「見えにくい食」をメインに、こどもの食支援を行う
「NPOこども応援朝ごはんとおやつカフェ なないろ」を立ち上げられた、会長兼学生服リユースshopさくらや宇都宮店代表の皆川純子さんに、団体立ち上げまでの経緯とこれからの展望を伺いました。
「なないろ」立ち上げのきっかけは、こどもたちの”おやつ時間”
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2021年8月「学生服リユースshopさくらや宇都宮店」を始めた当時SDGsについて学ぶ機会があり、その時にふと思い出したことがありました。
以前、次男がお友達を家に連れてきた際、私が人数分のおやつを出したところ、1人の女の子がすべてのおやつを抱えて食べたことがありました。そのことがママ友の間で噂になり、実はその女の子は「どこのお家でもおやつを全部食べてしまう」のだと知りました。
私はその時「おやつを食べられないこどもが身近にいること」に気付き、その出来事が印象深く残っていました。また、こども達が通っている学校では毎年「朝ごはん摂取調査」があり、そのような調査を行うということは「朝ごはん」が食べられないこどもがいるのでは、と感じました。
それをきっかけにこどもの「見えにくい」食の支援をしたいと考え、「NPOこども応援朝ごはんとおやつカフェ なないろ」を立ち上げました。
地域のお店とカフェを介した「なないろ」の仕組み
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私たちは
①貧困支援 ②朝食の推進 ③フードロス削減
の3つを軸に活動を行っています。
まず地域の企業様より、いつもは捨ててしまう食べ物や販売物の一部をご提供いただき、その食材をもとに「朝ごはん・おやつカフェ」を開催します。
これまでの開催先はSDGsの学習やフードバンクの活動に意欲的な中学校・高等学校や寺子屋、大学生を対象とした地元広場などでした。
飲食物が余った場合は児童養護施設へ寄付し、フードロス削減のサイクルを作っています。
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カフェに来てくれたこどもたちからは
「食べたいパンを選べるのが楽しい!」「朝ごはんを学校で友達と食べられて嬉しい!」という声だけでなく、「夜に塾がある日はいつもお腹が空いていたが、おやつカフェがあるので最後まで集中して勉強できる」
「フードロスになってしまう食品を食べることがSDGsに貢献することになるのであれば、積極的に協力したい」など、たくさんの反響をもらっています。
提携企業さまは地元のパン屋さんやカフェ、発酵食品のお店、宇都宮東武百貨店と幅広く、今後はさらに提携先を増やしていき、活動を広げていきたいと考えています。
今後は食支援の範囲を高校生・大学生にも。「自分の楽しみのためにお金が使えるように」
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多くのこども食堂は対象を中学生までとしており、高校生や大学生の支援が手薄なのが現状です。
彼らはアルバイトができますが、そこで得たお金を家計に入れているこどもや、生活費に充てているため学業が疎かになっているこどもがいます。そんな彼らに当団体の朝ごはんカフェやおやつカフェで一食分でも食事代を浮かせてもらうことで「自分の楽しみのためにお金が使えるようになると良いな」と思います。
実際に大学教授からも、「本格的に貧困になっている生徒がいるため助けてほしい」とご相談を受けており、今後大学との連携が増える予定です。
今後は学校と連携し、校内で朝ごはんカフェ開催日を増やすこと、また高校生・大学生の食支援をメインとして活動していきたいと考えています。
‐‐‐NPOこども応援朝ごはんとおやつカフェなないろ 会長
学生服リユースshopさくらや宇都宮店 代表 皆川純子さんプロフィール‐‐‐
短期大学卒業後、受付・営業職に従事。長男の高校進学時に学生服の高さに驚き、自分と同じ境遇のひとり親家庭のお役に立ちたいと思い、2021年8月学生服リユースshopさくらや宇都宮店を設立。同年6月よりなないろの新規事業として「栃木県学生服リユース協会」をスタート。安心して購入できるリユース学生服のプラットフォームの基盤を作り、困窮家庭にリユース学生服を届けやすい仕組みを作る。今月からリユースランドセル譲渡会を開催する。
‐‐‐学生服リユースshop「さくらや」について‐‐‐
学生服リユースshop「さくらや」は、全国97店舗にある学生服リユースshopです。
11年前の2011年に香川県高松市でスタートしました。リユースした学生服を定価の1〜3割程度で販売しています。
学生服は年々値上げがされる中、こどもの相対的貧困率は緩やかに上昇しています。
そんな、経済的貧困、こどもを持つ親への支援、それを地域全体で見守る支援を軸に「学生服のバトンタッチ」を通して、必要なものが必要な人に届くサイクルを作っています。
活動の詳細はこちらをご覧ください。
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本件に関して取材をご希望の場合は、株式会社ppc 高橋(takahashi@ppc-inc.co.jp )までご連絡ください。
また弊社ではフードロスやフードバンクに関するニュースをまとめた記事を「note」にアップしています。そちらもあわせてご覧ください。