【かんたん】 詩#20
指先ひとつで消せるくらい
簡単なことばかりではなくて
炭酸が抜けていくように
体から大事ななにかが脱け出した
息を吸うくらい容易なことも
どうしていたのか忘れてしまうほどに
吐き出した思いの数々
喉が詰まって苦しくなった
表面上はあたたかくして
つめたくなった心を隠す
寒暖の差に誰も気づかず
明るくていいねの雨あられ
はぁ これは誰かの感嘆
あなたはすごいと言いながら
わたしに向かって漏らす感嘆
あぁ これは私の感嘆
すごくないよと言いながら
嘆き悲しむ方の感嘆
・・・
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