ワインの種類について
先日、久しぶりに「神の雫」という漫画を読み返して以来、ワインにハマりました。
ワインを飲むのもそうですが、歴史を調べたり、ワインの種類を調べたりするのも好きです。
フレンチやイタリアンレストランに行った際、ワインのメニューに何が書いてあるのか、それぞれのワインがどのようなワインかが分からず、「お薦めでお願いします。」とか「重すぎず軽すぎないワインをお願いします。」のような注文をした経験があるのは私だけではないはずです。
うんちくをひけらかすのは良くないですが、「教養」としてワインを学んでおくのは豊かな人生を過ごすための一つの要素になるかと思います。
そんなワイン知識の中でも、本記事ではワインの分類について書いてみたいと思います。
1.ワインの分類
ワインの種類と聞かれると、真っ先に「赤ワイン」「白ワイン」を想起する方が多いと思いますが、実際にはもう一つ上位の分類があり、赤ワインも白ワインもその中のスティルワインというワインに分類されます。
スティルワインも含めた、ワインの種類を紹介します。
①スティルワイン
スティルワインは、泡立ちのない非発泡性のワインで、赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン・デザートワインが該当します。
ロゼワインはバラ色やピンク色のワインで、アメリカのカリフォルニア地方で多く作られています。
スティルワインは最もメジャーなワインで、ワインの産地やブドウの品種によって様々な銘柄のワインが販売されています。
②スパークリングワイン
スパークリングワインは、スティルワインに炭酸ガスを加えた発泡性ワインの総称です。
スパーリングワインの例としては、シャンパン(フランス)、クレマン(フランス)、フランチャコルタ(イタリア)などがあります。
ご存知の方も多いと思いますが、スパーリングワイン=シャンパンではなく、スパークリングワインの一種がシャンパンという関係です。
シャンパンは、フランスのシャンパーニュ=アルデンヌ地域圏特産のスパークリングワインで、しかも定められた製法(例えば熟成期間が最低15カ月)で作られていないのとシャンパンを名乗る事ができない厳格なお酒です。
ちなみに、スパークリングワインというと白ワインを想起される方が多いと思いますが、赤ワインやロゼのスパークリングワインもあります。
③フォーティファイドワイン
フォーティファイドワインは「酒精強化ワイン」とも呼ばれ、保存性を高めるために意図的にアルコール度数を高めたワインとなります。
代表例として、シェリー(スペイン)、ポート(ポルトガル)、マルサラ(イタリア)が挙げられます。
フォーティファイドワインの製法としては、アルコール発酵中or発効前にブランデーなどのアルコール度数の高いお酒を加えて造ります。
度数の高いお酒を加える目的としては、保存性を高める以外に、ワインに糖分を残すことができるという点もあります。
ワインはブドウを発酵させて造りますが、発酵により糖分はアルコールに変化させられる為、甘さが薄くなります。
度数の高いお酒を加えることで、発酵に必要な酵母の働きを弱め、果汁本来の甘さを残す事が出来るのです。
④フレーヴァードワイン
フレーヴァードワインとは、果汁や果実、薬草、香草などを加えたワインのことで、サングリア、ヴェルモット、レツィーナが代表的なものになります。
恐らくサングリアのイメージから、フレーヴァードワインは甘くて飲みやすいワインと思う方が多いですが、例えばヴェルモットは香辛料やスピリッツを入れることでアルコール度数を強めているなど、フレーヴァードワイン=甘いワイン、という訳ではありません。
2.赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン
次に、スティルワインの代表例で、最も認知度が高いであろう赤ワイン、白ワイン、ロゼワインについて解説します。
①赤ワイン
赤ワイン(赤葡萄酒)は、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどの黒ブドウから作るワインの種類で、紫色や茶色のものがあります。
発酵させる際に、ブドウの果汁・皮・種を全て使う事で、タンニン(渋み成分)が染み出し、赤く色付き渋みのある味わいになります。
一般的に、赤ワインは味の濃いモノや脂身の多い肉料理に合います。
また、赤ワインの味わいの基準として、「ボディ」という概念が用いられ、以下の3種類があります。
フルボディ:コクが深く濃厚で力強く、重み・渋みのあるワイン。味だけでなく、見た目や香りも重厚です。
ライトボディ:口当たりが軽く、飲みやすいワインです。ボジョレーヌーボーなどの新酒はライトボディになります。ワインをあまり飲んだことが無い方は、ライトボディのワインから始めるのが良いと思います。
ミディアムボディ:フルボディ・ライトボディの中間で、バランスの良いワインで、肉・魚両方に合います。
②白ワイン
白ワインは、シャルドネ・ブラン・セミヨンなど、白ブドウから造られるワインです。赤ワインと違い、ブドウの果汁のみを発酵させて造ります。
白ワインの味わいの基準としては、多くの場合「辛口」「甘口」で表現されることが多いですが、赤ワインのようにボディで表現するのも間違えではありません。
白ワインは、どちらかというと味が薄めな魚料理に合います。
③ロゼワイン
「ロゼ」はフランス語で、「バラ」「ピンク」を意味し、したがってロゼワインはピンク色のワインを指します。
味わいとしては、赤ワインよりはタンニン(渋み成分)が抑えられており、フルーティーなものが多いです。
製法としては、基本的には赤ワイン同様に黒ブドウから造られますが、白ワインのように皮や種を取り除いて発酵させる方法(直接圧搾法)や、赤ワインのように皮や種も一緒に発酵させる方法(ゼニエ法)などがあり、赤ワインや白ワインよりも製法の自由度が大きいといえます。
ちなみに、赤ワインと白ワインを混ぜてロゼワインを造る方法もあるのですが、ヨーロッパでは禁止されています。
ロゼワインは赤ワインと白ワインの双方の要素を持っている為、フードペアリング(マリアージュ)の幅は広く、様々な料理に合います。(私はお寿司や中華に合わせるのが好きです。)
以上、本日は私が最近ハマっているワインの分野について書いてみました。
第二弾も書こうと思っているので、引き続き応援よろしくお願いします!