【キッチンリフォームてんやわんや日記】~リフォーム22日目:真冬に扇風機買う女、教会で親友を弔う~
6/2/2024
今日、床のタイルを一通り貼り終えました。
早ければ今週後半には家具を設置したいところで、急ピッチでタイル貼りが行われていましたが、なんせ壁のモルタルが乾かない!
よりによって給湯器を付けたい奥まった所がいちばん乾かない!
24H窓全開にしていますが、ここ最近の放射冷却で夜露がすさまじく、夜の間に全然乾いてくれないのです。
どうする…?ってことで、扇風機、買いに行きました!こんな真冬に!
夜通し扇風機回して風を送り、Superdry(イギリスのアパレルブランド)よろしく、極度乾燥(しなさい)ならぬ、局所乾燥(します!)
夜、扇風機買いに行く道すがら、近所の教会で夜のミサを告げる鐘が鳴りました。
行ってみようかな…とふと思い立ち、初めて1人でミサに参加しました。
実は今日、こちら時間の早朝、日本の友人から電話があったんです。
私たちの親友の訃報でした。
albañilesがいる間は家が賑やかで、なんとか気を張っていられましたが、彼らが帰った夕方からは気落ちしてダメでした。
一昨年夫が亡くなった時に、遠い日本からずっと支えてくれた親友。
それなのに彼女が苦しい時、私は彼女に寄り添ってあげることができなかったと悔いました。
彼女も私もバリバリの仏教徒だけど、八百万の神を崇める日本人。
この際キリスト様でも誰でもいい、彼女に祈りを捧げたい、弔いたい一心で教会に入りました。
…といっても、近所の小さな教会の、毎日行われているミサです。
参加しているのは、ごく少数の近所の人たちだけでした。
教会ではパドレが「Padre Miki」という聖人の話をしました。
残念ながら私のスぺ語レベルではあまりよくわからなかったのだけど、話の中で「Nagasaki, Japón」という言葉が出てきました。
帰宅してからググってみると、Padre Mikiとは日本語のWikipediaでは「パウロ三木」と紹介されています。
彼は16世紀安土桃山時代に、キリシタンとして日本人で初めての殉教した人です。
豊臣秀吉の命により、京都、大阪、堺で市中引き回しの後、長崎に送られ磔の刑に処されました。
彼の死後、265年後の1862年に当時のローマ教皇により日本二十六聖人の1人としてカトリック教会の聖人となりました。
たまたま今日のミサの説教はこの聖人の話の順番だったのか、それとも参加している人たちの中で、アジア人は私だけだったので、ミサが始まる前にパドレが私を見つけて、ひらめいたか何かでパウロ三木の話をしたのかはわかりません。
ただ思い立ってふらりと参加したミサでの、思わぬ奇跡でした。
親友への祈りを済ませ、気持ちを改めていざ!
扇風機を買いに!
なんでも揃っている中国人のお店ならあるはず!と巡り巡って、ようやく3軒目のお店で買えました。
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