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【考察】女性小説家マーガレット・ミラーはHSPだった?

マーガレット・ミラーをご存じですか?


カナダ出身の女性ミステリー小説家です。

私が一番すきな小説家です。



彼女の作品を読んだとき、
はじめて
「あ、私と同じように世界が見えてる人がいるんだなぁ。」
と思いました。

もちろん、人間のレベルのようなものは桁違いで
比べるのもおこがましいのですが。



「あぁ、私もここまで感じ取っていいんだなぁ。」と
許されたような気持ちになりました。


私なんかでは
ずっと言葉にはできなかった感覚。

それを美しかったり
どす黒かったりする感情の素材を使って
美しい文章にまとめあげ
なんとも味わい深く表現してあって

びっくりしました。



彼女は、HSPだったのではないか?と思います。

ただ風がふく
シンクに水が落ちる
瞬きをする

そんな動きひとつにも
奥底から湧き上がる人間の心が
見えていたような表現なのです。


彼女の物語は全くやわらかくないです。
深く暗いところから、もっと深く暗いところへ
落ちていくのに止められない。
そんな不安がずっと根底を流れていて、
そこにいる人々の感情を
淡々とえぐり取るように描いていきます。

でも、安心する。
変ですね。



誰もいない夜の繁華街で
深呼吸するような気分です。

暗くて臭くて
あの駅ビルでは
ろくでもない取引なんかが
行われているかもしれない。

あの地下では
親に言えない労働を
せざるを得ない子どもが
いるかもしれない。

家に帰っても
ろくでもないやつに
ろくでもない扱いをされるだけ。

それでもいまは独り。
いまは自由。
そんな感じです。



直向きなまでに現実的です。



図書館で読んだ本が多いのですが、

なんとか電子書籍化してほしい…!!

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