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レシピ付きエッセイ🍳 詩を食べる「ポエジオ食堂」

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詩を文字通り「味わう」には、詩を食べてみるのがいちばん。ポエジオはエスペラント語で「詩情」のこと。詩からインスパイアされたレシピを紹介します。
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#俳句

【詩を食べる】ゆふ空から(種田山頭火)/心ほぐれる、さといも柚子味噌煮

詩のソムリエによる、詩を「味わう」ためのレシピエッセイです。今日紹介するのは、種田山頭火…

【詩を食べるレシピ】抱きしめてもらえない春の魚では(夏井いつき)/フュメ・ド・ポ…

「切ない」という感情を知ったのはいつだろう? わたしが覚えているのは、幼稚園生のときに読…

#35 梅一輪いちりんほどの暖かさ(嵐雪)/酒粕みるくぜんざい

詩を文字通り「味わう」ためのエッセイとレシピです。レシピもあるので、よかったら詩を読んで…

#28 山姥のやうな足取りきのこ山(渡部志津子)/きのこの秋巻

山姥のように、きのこを採る色とりどりのきのこが山に生えていたら・・・? きっと「うっしっ…

#22 おそるべき君等の乳房(西東三鬼)/ブラマンジェ

夏だ!薄着だ!西東三鬼だ!(?) おそるべき君等の乳房夏来(きた)る             …

#20  夏草のちぎれば匂う(細見綾子)/クレソンと豚バラの焼きしゃぶ

夏になって、いよいよ庭の(植えた覚えのない)草が元気だ。 日の翳りをねらって、さすがに目…

#18 次の世は茄子でもよし(折笠美秋)/冷やしなす

いま、うちの庭になすが育っている。 なすを育てよう!と思ったのは、実は、「食べたい」というよりも純粋な興味だった。わたしの頭には折笠美秋(おりかさ・びしゅう)の歌。 次の世は茄子(なすび)でもよし君と逢わん ・・・なす・・・? これはず〜っと謎だった句。 折笠美秋は難病に倒れてのち、看病の妻へ「ひかり野へきみなら蝶に乗れるだろう」という愛の秀句を残している。 そんなゆるぎない愛を詠んできた彼。次の世も愛する妻に再び「めぐり逢いたい」気持ちを歌った句なのはわかる。しかし

#8 刃いま匂ひたつなり桜鯛(上田五千石)/天然鯛の茶漬け

釣れたての天然鯛を、ご近所の方にいただいた。ありがたや〜! 福岡の海ぞいに住んでいるので…

#7 夏みかん酸っぱし今さら純潔など(鈴木しづ子)/夏みかんゼリー

春から初夏は、いろんな種類のみかんがお店に並んでいる。 (戦後、みかんをたくさん作るぞ〜…