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とるにたらない話をしよう

<※2020年7月末で廃刊予定です。月末までは更新継続中!>熱くも冷たくもない常温の日常エッセイを書いています。気持ちが疲れているときにも読めるような、たんたんとした平常トーンを…
どうでもいいことをすごくしんけんに書いています。
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#記憶

にやにやエリア

子どものころ、新品の洋服についているタグを集めるのが好きだった。 タグといっても、縫いつ…

100

雨の日と、ひっぱり出す感性のようなもの

中学生のころ、担任に毎日提出する「連絡ノート」があった。 くわしい内容は覚えていない。た…

肩こりなんて知らぬころ

台所で洗い物をしていて「はあー、肩いたい」とつぶやいたら、たまたま後ろを通りかかった夫が…

生産的じゃなくても

思い出にすがりたい日ってあると思う。人には。

ブランコとラブレター

ラブレターなるものを、小1のときに一度だけ書いたことがある。

供する甘夏

甘夏の外皮に包丁でぐるりと切り込みをいれ、指をすべりこませるようにしてぐぐっ、と力をこめ…

耳鼻科ワンダーワールド

こどものころ「恐怖!」と感じていたことのひとつに「耳鼻科で鼻に金属の棒をつっこまれる」があった。 ほらあの、先が綿棒みたいになっている、銀色をした棒。しかも意外と太い。ああアレね、と思うひとは耳鼻科通いの同志だと思う。 初めてじゃないのに、いや初めてじゃないからこそ。耳鼻科の先生がいたって普通の表情で、金属棒を手に自分の顔へと接近してくるその瞬間が、毎度こわくてこわくてしかたがなかった。 「くる!」と思ったらもう、容赦なく「ズブッ」とくる。それで鼻の奥がガハッとなる。視

フードをかぶると

とても冷え込んだ朝。わたしは娘を自転車で園に送ろうと、マンションの外階段を降りる。 降り…

通り雨

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置いてきた

夏の盛り、自転車で坂を勢いよくくだりながらふと「置いてきた」と思う。 ああ、置いてきた。…