雨の日と、ひっぱり出す感性のようなもの
中学生のころ、担任に毎日提出する「連絡ノート」があった。
くわしい内容は覚えていない。ただ1日分が横長の長方形のような形で、右側に数行の自由記述欄があったのは覚えている。そこに何かを書くのは、わたしにとってごく自然なことだった。
帰りのホームルームで連絡ノートが返されると、自由記述欄に担任のコメントがひとこと、ふたこと記されている。簡易的な交換日記みたいなものだ。
当時はそれを当然のものとしていたけれど、いま思えば授業の傍ら、よく40名弱を相手に毎日毎日、コメントを返してくれたものである。
さて、梅雨どきのことだっただろうか。
ある雨の日、わたしは自由記述欄にこんなことを書いた。
ここから先は
2,181字
どうでもいいことをすごくしんけんに書いています。
とるにたらない話をしよう
¥400 / 月
<※2020年7月末で廃刊予定です。月末までは更新継続中!>熱くも冷たくもない常温の日常エッセイを書いています。気持ちが疲れているときにも…
自作の本づくりなど、これからの創作活動の資金にさせていただきます。ありがとうございます。