値上げを感じた日の話。
世の中は空前の値上げラッシュである。
となんかカッコいい感じで書き始めてみたが、たいした年月を生きていない上に、社有寮の食堂で三食しっかり食べて生きながらえている自分は自炊もしないので、あまり値上げを感じていない稀有な人間である。
そんな自分が衝撃を受けた出来事がある。あれは確か…いつかは忘れたけどたぶん中学生ぐらいの頃。
ある程度、歳を取ると不思議とガリガリ君から離れるもので、もっぱらパピコとかピノとか食べていた時期に、久々にガリガリ君を買ったことがある。その時の、ガリガリ君の小ささときたら!(え!めちゃめちゃ縮んでる!)と思ったあの衝撃は今でも忘れられない。体感的にはたくさん入ったあの、箱のガリガリ君ぐらいのサイズである。
なんでこんなに縮んだんだろ?と思っていたのだが、ある時、テレビかなんかで値段を据え置きにする代わりにサイズを小さくした的なことを聞いた。真偽のほどは定かではないが。
なるほどなーと思ってからは、いろんな物のサイズを気にするようになった。と言っても、体感的に縮んだなーと感じたのはパルムぐらいだが。(またアイス!)
たぶん他にもいろいろ縮んでいるんじゃないかなと思うのだが、まるでアハ体験のように少しずつ小さくされると全く気づけないのが不思議なところである。いつかテレビで「縮んだ食べ物特集」でもやってくれないものかと思う。このnoteを見てくださった方で「これ縮んだんじゃね?」と思うものがあればコメントに書いてください。
それでも、そんな企業の涙ぐましい努力も虚しく、色々なものの値段が上がっている。値上げした当初は誰だって「えー!」ってなるのだが、いざ値上げしてしまうと受け入れざるを得ないのが余計に虚しい。
少しずつ値上げし、少しずつ縮んでいき、自分たちが愛したものたちはどんどん凝縮されていって、高級品に変貌していく。そして、慣れ親しんだ高級品に手が出せなくなり、安価に出回る下位互換に手を出すと、とても受け付けなかったりするのだ。
長々と書いてきて、結局何が言いたいか分からなくなってきて、特にオチも思いつかないので今の率直な気持ちで締めたいと思う。
お腹いっぱいシャウエッセンが食べたい。