ぽこまる(外村ぽこ)

平凡な日々の中でふと思ったことを投稿します。 思考のエッセンスは本や歌から得ています。 外村ぽこ名義で短歌をやってるのでよかったらTwitter見てください。

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  • 外村ぽこの歌集

    既出分は無料、限定公開分は有料です。 まずは無料分だけでも見ていただけると嬉しいです。

  • ぽこまるのエッセイ

    今まで書いたエッセイをまとめてます! どれも800~1200文字ですぐ読めますので気になるもの読んでください!

  • ぽこまるの詩集

    エッセイになれなかったやつらの集まり。

最近の記事

  • 固定された記事

【ピリカ文庫】いつかの花風

「ねえ、今幸せ?」初対面の女性から開口一番こんな事を言われたら誰だってフリーズする。だが、「少なくとも今にも屋上から飛び降りようとしている人に聞くことではないですね」と返すと「それもそっか!」と彼女はケタケタ笑った。なんか…折角、覚悟を決めたのに興が削がれてしまった。 「一旦こっち来なよ」彼女に言われるがまま、再度フェンスを乗り越えて安全な場所に来る。分かる、こうなればもう死ねない。「ほら座って座って」と彼女は左手で床をパタパタと叩き催促する。僕が彼女の隣に座るや否や、彼女

    • 第11回毎月短歌(外村ぽこ選)

      お久しぶりです、外村ぽこです。生活の余裕がなくて毎月短歌の選がとても遅れていて申し訳ないです… 現実ではもう夏も終わりですが今回は夏感たっぷりの歌たちから好きな歌を選ばせていただきました!それではどうぞ~ テーマ詠「もうすぐ夏」グッドぽこ賞(三席) ちょっとだけ休みをくれと六月のエアコンが鳴る ちょっとだけだよ/白川 侑 グッドぽこ賞はこちらのお歌です。めっちゃ分かる~って思いますね、6月でも暑いので自分もエアコンをフル稼働させてしまうので。このお歌の可愛いところはやは

      • 第10回毎月短歌(外村ぽこ選)

        こんにちわ、あるいはこんばんわ!ぽこです! 毎月のように選者をさせていただいている毎月短歌の第10回の選評です! 今回はなんと1000首以上も応募があった中から特に好きだった歌を選ばせていただきました!それでは行きましょう! テーマ詠「性愛」グッドぽこ賞(三席) コンビニでコンドームと肉まん買って同じ袋に入れちゃうのかよ/汐留ライス まずグッドぽこ賞はこちらのお歌です。この歌の好きだなと思ったところは主体の初心さですね。語り口調から主体は男性と読んだのですが、意中のお相

        • 第9回毎月短歌(外村ぽこ選)

          みなさま、ご無沙汰しております。外村ぽこです。 私、外村ぽこは、本当は4月中に発表しなければならなかった第9回毎月短歌の発表ですが気づけば6月に突入していることを反省しに参りました。 という前置きはここまでにして早速発表に進もうと思いますが、今回もnoteのみでの発表となりますことご容赦ください!第10回はXのスペースでやろうかなと思っています! テーマ詠「桜 or 花」グッドぽこ賞(三席) そんなにも麗しく咲くなんてさぞ孤独な冬を生きたのでしょう/あかい あめ テーマ

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        【ピリカ文庫】いつかの花風

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        記事

          ネプリ「はるのはなことば」一首評

          この度、Xにて蔵野依心さん主催のネットプリント「はるのはなことば」に参加させていただきました。 https://x.com/io_kurano/status/1787733725637382212?s=46 春の花をモチーフに7人×3首の計21首が楽しめる素敵なネプリの告知を兼ねて、参加者のお歌から一首ずつ好きな歌の感想をさらっと書こうと思います。良い歌だなと思ったら是非出力してみてください! 蔵野依心さん来世でも一緒になろうね、なんてのはよく使われる約束ですが実際に来

          ネプリ「はるのはなことば」一首評

          第8回毎月短歌(外村ぽこ選)

          みなさま、GWはいかがお過ごしでしたか?自分はひたすら何もしないをしておりました。というわけで(どうゆうわけで?)早速、第8回毎月短歌を発表していきます! ※5/15追記 二席の名前が誤っておりました。正しくは『ナイスぽこ賞』でしたので修正いたします。 テーマ詠「地獄」グッドぽこ賞(三席) ぐじゃぐじゃの雪道ひとり立ちすくむ もうあと5歩で学校に着く/森内詩紋 グッドぽこ賞はこちらのお歌です。物悲しい雰囲気が魅力的ですね。『雪道』なのでなんとなく田舎の学校に通う主体をイ

          第8回毎月短歌(外村ぽこ選)

          第7回毎月短歌(外村ぽこ選)

          みなさま!ご無沙汰しております、外村ぽこです! 本当は2月中に発表予定だった第7回毎月短歌の発表が気づけば4月…。 時の流れは早いですね!ということでさっさと本題に入りましょう! テーマ詠「映画」グッドぽこ賞(三席) 悲しみの基準に少し満たなくて泣ける映画で足してから泣く/宇井モナミ テーマ詠のグッドぽこ賞はこちらのお歌です。恐らく主体には悲しいことがあったのでしょう。恋人との別れかもしれないし、祖父母との死別かもしれません。 ただ、その悲しみは主体が泣くには不十分であ

          第7回毎月短歌(外村ぽこ選)

          第6回毎月短歌(外村ぽこ選)

          大変遅くなりました!一月の毎月短歌の選を発表します!ありがたいことにこれで3回目ですが毎回楽しくやらせていただいてます!それでは早速行きましょう! テーマ詠「肌」部門グッドぽこ賞(三席) ノーマルのカメラで撮ったストーリー肌荒れしててわたしかわいい/小谷リノ まず一首目はこちらのお歌。一読して主体の素直さというか愛嬌に溢れていて可愛らしいなと思いました。 主体は女性だと思うのですが、ノーマルカメラで人を撮るのってあまり自撮りとかに執着しない男性、つまり恋人なのかなと読み

          第6回毎月短歌(外村ぽこ選)

          第5回毎月短歌 外村ぽこ選

          皆さま、なんと再登場です!外村ぽこです!先月に引き続き、今月も人間(亀)選者として好きな歌を選ばせていただきました! 今回も各部門から3首ずつ(誰が詠んだ歌かは見ないで)選ばせていただいております!それでは早速どうぞ! テーマ詠「食」部門グッドぽこ賞(三席) 遥かなる川の果てで会いましょう相変わらずパフェを食べましょう/とうこ まずはテーマ詠「食」部門からの発表です。三席に選ばせていただいたのはこちらのお歌。これは正直、読み解くのが難しい。というか多分できていないです

          第5回毎月短歌 外村ぽこ選

          毎月短歌 外村ぽこ選

          皆さま、外村ぽこです!今回、光栄なことに毎月短歌の人間選者に選んでいただきましたので精一杯務めさせていただきました! 早速、賞の発表に参ります!各部門から三首ずつ選んでおります!例に漏れず作者は見ずに選ばせていただきました!どれも素敵な歌たちです!! テーマ詠「夢」部門グッドぽこ賞(三席) 夢だから大目に見てと手をつなぐ目覚めたあとも手のひらを見る/虚見津山都(そらみつやまと) トップバッターに選ばせていただいたのはこの歌です。上の句で主体は眠っているのでしょうが、こ

          毎月短歌 外村ぽこ選

          友達の定義

          いきなりだけど、自分には友達と思える人がいない。周りから見たら友達なのかもしれないけど、自分が自信を持って友達と言える人はいないと思う。 この前、恋人とどんな流れか忘れたけど友達の定義について話していた。もうそこそこ大人なのに、友達の定義が分からなくて、それはもしかしたらそこそこ大人になってしまったからなのかもしれないけど。 その時に、ふと思った友達の定義は『会いたいと思う人』だった。そういう意味で自分には友達がいないと思った。昔から、人付き合いが苦手ではないけど好きでは

          否定だけはしない人間であれ。

          ※この記事はLGBTQに関する内容を含みます。不快な思いをされないよう自己判断の上、ご拝読いただければ幸いです。 ーーーーーーー本記事はここからーーーーーーー 先日、とあるお店で買い物をしていた。そこは少し高級なスキンケア商品などを取り扱っているお店で、自分は名前は知っていたけど入ったことはないお店だった。お店の前を通りがかったとき、そろそろ恋人との記念日だからここでプレゼントを買おうと思って店に入った。 お店に入るや否や、店員さんが親切に話しかけてきてくれて「どんなも

          否定だけはしない人間であれ。

          #短歌|記念日を詠む(7月)

          7/1 国民安全の日 安全な世界で生きてくれ反吐が出る綺麗事を言えるくらいに 7/2 たわしの日 パジェロよりたわしが欲しいような日があったっていい 平凡でいい 7/3 ソフトクリームの日 溶け出した箇所から舐めてゆくソフトクリームみたく愛してしまう 7/4 梨の日 水っぽい梨だとやだなと思いつつ皮を剥くとき可視化の祈り 7/5 穴子の日 吾子が食べ残す穴子を頬張れば若かりし日の母がとなりに 7/6 サラダ記念日 サラダって身体に良いからどこまでもポテトサラダで生き

          #短歌|記念日を詠む(7月)

          #短歌|#詩|生存本能

          ぐるぐると廻る世界で僕よりも長生きしない希望であれよ 今日もまた、朝が来る。いつものように、顔を洗い、歯を磨き、着替えて、出社して。席に着いて、まず最初に思うのはいつも、帰りたいな、だ。始業の合図が鳴る、タイピング音が鳴る、どこかで席で誰かががなる、お腹が鳴る。あと少しで昼食で、この時間を希望にして、エンターはできるだけ静かに押す。お昼が終われば、早く定時になれと思う。希望を、無いはずの希望を、仮初めの希望を、見つけて、造って、見繕って。早く、早く、と思えば人生は加速して、

          #短歌|#詩|生存本能

          #詩|海、としたら

          貴方を、貴方との関係を海に例えたら、もうそれ以上の言葉は無いと思う。 だって、海を表す言葉に海以上に相応しい言葉は無いでしょう? だから、貴方は海です。貴方に溺れる私です。海はどこまでも広く、深く、そして美しい。

          【企画参加】旬杯 短歌三首

          みん俳さんの旬杯に短歌で参加させていただきます! 以下、自分の夏の三首です! 少しでも乗り心地が良くなるように背中の反った胡瓜を選ぶ 薄まったカルピスだけが呼び起こすきみと学んだ数学IIB 対流に任せて茹でる素麺をじつと見てゐるだけの炎昼 普段はTwitterで活動しているのでよければ見ていってください!! ↓こちら参加させていただきます↓

          【企画参加】旬杯 短歌三首