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双極性障害とつきあう④
※はじめに※
今回のお話で私は、再び鬱に入っていきます。
生々しい表現も多々あるかと思いますので、
ご気分を悪くされましたらすぐに閉じてくださいね。
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この頃の私は、
必死で抑うつ気分と闘っていた。
拭っても追い払っても、やってくる。
歩みを止めたらすぐにでも浸食されそうで。
身体をたたき起こして仕事へ向かう。
無理矢理 遊びに出掛ける。
メンタルがぶれるなら筋トレしよう。
私は、身体の「休みたい」サインを見て見ぬふりした。
これが、逆効果だったのだろうと、
今ならわかる。
当時は、あの頃に戻りたくない一心で、
必死に足掻いていた。
というのも。
たしかに抑うつ状態は辛かった。
でも、そこから這い上がる過程の方がずっと辛かったのだ。
「落ちさえしなければ大丈夫。
もうあんな思いはしなくていいはず。」
本気でそう思い、抗っていた。
しかし、その時はやってくる。
ある日、
「あ、もう死のう」
そう思った。
いや、きっかけはあった。
でも、突然だった。
勤め先の病院で、精神安定剤を大量に処方してもらった。
医師が悪かったのではない。
私が、信頼を利用して、裏切った。
もし本当にあのときしんでいたら、
処方してくれた先生は自責の念にかられただろうと思う。
でもそのときは、そういう判断もできなかった。
ただただ、利用したのだ。
180錠あるその薬を、しぬために使おうと思った。
大量に飲んだところで、しねないのはわかっていた。
これを飲んで、ふわっとしたところで飛び降りるか、首を括ろうと考えた。
でも。
もうそのときには、
私の身体はいうことをきかなくなっていた。
気力がなかった。
外へ出ることができなかった。
こんな低層階からじゃ、しねない。
でもしにたい。
辛い。
逃げるように、薬に手を伸ばす。
そうして、オーバードーズを繰り返すようになった。
薬を飲むと、ふわっとする。
起きているのか、寝てるのか。
夢をみている感覚だった。
いまが何日で、何時なのかもわからない。
職場へは、夫が連絡をとってくれていた。
薬が切れると泣いて喚いた。
「そんなに飲んだらダメだよ。少しにしようよ。」
至極全うなことをいう夫を殴って、
また薬を飲む。
そうしていないと、とても生きてはいられなかった。
目が離せないと判断した夫は、
苦労して転職したばかりの会社を辞めた。
「じゃあ一緒に死んでよ」
そんな夫を、私は毎日傷つけた。
ある日、
薬が切れたタイミングで ふと病院に行こうと思った。
夫が根気よく促してくれていたからかもしれない。
「診断書をもらわないと会社を休めない」
妙に冷静だった。
前回の病院だったが、前回の医師とは違った。
先生の顔は覚えていないけど、自分で経過説明はできた。
再び、「抑うつ状態」の診断を受けた。
今日はここまで。
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