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双極性障害とつきあう⑩【内服薬】
今回は、私が内服している薬を紹介します。
薬効、副作用の他に、
私がどのように使用しているか、
どのような効果を感じているか、
『🌱』で記載しています。
1.常用薬
炭酸リチウム(リーマス)
薬効分類:気分安定薬
📝感情の高まりや行動を抑えることで躁病などの改善や抗うつ薬などの作用を補助する薬
効能・効果:躁病、躁うつ病の躁状態
副作用:めまい 、 ねむけ 、 言語障害 、 頭痛 、 不眠 、 脳波異常 、 基礎波の徐波化 、 知覚異常 、 記憶障害 、 焦躁感
🌱1日400㎎から開始しました。
状態に合わせて600㎎/日、800㎎/日へと増量したが、日常生活に支障をきたすほどの手の震えがあり減量。
現在は、朝夕2回に分けて600㎎/日で内服しています。
レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール
(ラベルフィーユ)
薬効分類:低用量ピル
効能・効果:避妊
副作用:頭痛 、 下腹部痛 、 乳房緊満感 、 悪心 、 嘔吐 、 息切れ 、 過敏症 、 発疹 、 じん麻疹 、 肝機能異常
🌱生理周期に伴ってうつ症状が出やすいため、内服を開始しました。
現在5シート目ですが、正直効果はまだあまり感じないかな。
生理自体はすごく楽になりました。
中止しようか主治医に相談したところ、もう少し続けてみてと言われたので継続予定です。
婦人科検診行かなきゃ・・・💦
レンボレキサント(デエビゴ)
薬効分類:オレキシン受容体拮抗薬
📝脳の覚醒を促進する神経伝達物質オレキシンの受容体を阻害することで、脳を睡眠状態へ移行させ睡眠障害(不眠症)を改善する薬
効能・効果:不眠症
副作用:傾眠 、 頭痛 、 浮動性めまい 、 睡眠時麻痺 、 注意力障害 、 異常な夢 、 悪夢 、 幻覚 、 錯乱状態 、 動悸
🌱睡眠をコントロールするために内服しています。
発症当初はいつ寝ていつ起きているかもわからなかったけれど、この薬のおかげで改善できました。
1回5㎎の内服で7~8時間眠れていたのが、なぜか最近になって4~5時間睡眠+午睡1~2時間に狂ってしまったので、7.5㎎に増量して様子見中です。
長く飲むと効きづらくなるのかもしれません。
2.頓服薬
アリピプラゾール(エビリファイ)
薬効分類:非定型抗精神病薬
📝脳内のドパミン受容体やセロトニン受容体への作用により、幻覚、妄想、感情や意欲の障害などを改善する薬
効能・効果:統合失調症、小児期の自閉スペクトラム症の易刺激性、うつ状態、うつ病、双極性障害における躁症状の改善
副作用:CK上昇 、 振戦 、 傾眠 、 ALT上昇 、 不眠 、 神経過敏 、 不安 、 アカシジア 、 流涎 、 体重増加
🌱用量によって躁にもうつにも効果を得られる薬です。
(こんな薬があるなんて知らなかった!✨)
9月から内服し始めたのですが、私には良く効くのでとても重宝しています!
うつに転じてきたら1日1回朝に3㎎をしばらく内服しています。
ロラゼパム(ワイパックス)
薬効分類:ベンゾジアゼピン系抗不安薬
📝脳の興奮などを抑えることで不安、緊張、不眠などを改善する薬
効能・効果:自律神経失調症/心身症/心臓神経症の身体症候・緊張・不安・抑うつなど
副作用:眠気 、 ふらつき 、 めまい 、 立ちくらみ 、 頭重 、 頭痛 、 動悸 、 悪心 、 下痢 、 便秘
🌱基本的なうつ状態はエビリファイで対応できるのですが、それでも突然の不安感や動悸に襲われるときがあります。
そんなときの第一選択薬です。
今は、1回0.5mgを内服するとたいていは乗り切れます。
クロチアゼパム(リーゼ)
薬効分類:ベンゾジアゼピン系抗不安薬
📝脳の興奮などを抑えることで不安、緊張、不眠などを改善する薬
効能・効果:心身症の身体症候・緊張・睡眠障害・不安・抑うつなど
副作用:眩暈 、 歩行失調 、 霧視 、 頭痛 、 頭重 、 手足のしびれ 、 耳鳴 、 血圧低下 、 たちくらみ 、 頻脈
🌱抑うつが辛いとき、不安感や動悸があるときの第二選択薬です。
私にとっては、ワイパックスよりも若干効果を感じやすく、副作用もほとんどないです。
不安レベルが若干強いとき、ワイパックスでは心許ないとき、リーゼを1回5㎎内服しています。
エチゾラム(デパス)
薬効分類:ベンゾジアゼピン系抗不安薬
📝脳の興奮などを抑えることで不安、緊張、不眠などを改善する薬
効能・効果:うつ病の緊張・睡眠障害・不安など
副作用:眠気 、 ふらつき 、 めまい 、 歩行失調 、 頭痛 、 頭重 、 言語障害 、 酩酊感 、 焦燥 、 呼吸困難感
🌱ワイパックスでもリーゼでも、どうにもならないときの救世主として使用しています。
かなり眠気が強く出るので、うつがひどくて辛い!もう意識を失いたい!!というときに0.5~1mg飲みます。
効果は強いけど副作用も強い。
起きても酔っぱらっているような感覚がしばらく続く。
いまはほとんど使用せずに済んでいます。
3.服用のコツ|まとめ
双極性障害を患っている人の中には、
なかなか自分に合う薬と出会えず苦しんでいる人がいると聞きます。
私は、最初に処方されたリーマスで躁鬱の波が小さくなったし、
頓服薬との併用で なんとかコントール出来つつあります。
たまたま、ラッキーだっただけです。
でも、ひとつコツがあるとしたら。
記録をしておくことです。
いつ何を飲んで、どんな気分だったかを、
簡単でもいいから記録するんです。
主治医は、来院した時点の私しか知ることができません。
前回から今日まで どんな状態で過ごしたか、できるだけ詳細に伝えることで、
主治医は私を理解・分析し、より適した処方をしてくれるはずです。
気分障害という抽象的なものが主な症状であるからこそ、
自分で自分を把握し、自分の言葉で伝えることがとても大事だと思います。
お読みいただき、ありがとうございます。
『双極性障害とつきあう』シリーズは、今回で終了です。
ご愛読、心より感謝致します。
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