【ASDっ子との手の繋ぎ方】君は私に目を合わせない。だから、私も見つめない。
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〘かわいい〙
目の前の私の存在をないものとするように、彼は私を無視をする。
〘かわいすぎる〙
完全スルーされているのにキュンとする胸。
そう。私は変な奴だ。
目を合わせようとしない。
それが彼の特性だ。
私の今の任務は彼の行動観察をすること。
発達相談では、遊びは子供を知るためには欠かせない。
『プッープッー。車が走りますよ〜』
3才の彼の目の前でミニカーを走らせてみる。
まったく反応がない。
お母さんの腕を掴み、こちらを見ないが私を警戒している。
話しかけるな。
近寄るな。
あっちにいけ。
彼から送られてくる念をひしひしと感じる。
仕方ない。
『ドーン!きゃー!ぶつかったぁ』
私は持っていたミニカーを走らせ壁にぶつける。
それを何度も何度も繰り返す。
私は彼を見ない。
彼も私を見ないから。
ただただ、1人でミニカーを壁にぶつけて遊ぶだけ。
これが今の彼と私のベストな距離感。
〘あっ〙
一瞬、冷たい視線を感じる。
『ドーン!またぶつかっちゃった!』
そのまま、ミニカーを壁に走らせ続ける。
視線は向けず、意識は常に彼のもとへ。
〘こっちを見てる〙
視線は冷たい。
だけど、それをあたたかく感じとる。
こいつ何やってんだ?
変な奴。
彼にそう思ってもらったらこっちのもの。
感じとれる。
彼がこちらを見ている。
私も視線を向ける。
目はすぐにそらされる。
だから、私はまたミニカーに視線を戻す。
会話は一切ないけれど
繋がった。
少しずつ少しずつ広がっていってく彼の視野。
彼のペースに合わせて
スモールステップで。
それでいいのです。
焦らず
ゆっくり
一歩づつ。
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