「ことわざ辞典」を書き始めた頃と《ポリコレ》変化の波(エッセイ)
《新釈ことわざ辞典》を「つぶやき」モードで投稿開始したのは、ちょうどひと月前の5月20日からです。
この企画を思いついたのははるか昔、── 私が作家志望の学生だった頃です。
その半年前にキャンパスの印刷所で小説集を自費出版し、学園祭で販売しました。
赤字ながら完売はしたのですが、「次」が続かない。当時の出版は活字を組んでもらう必要があるため、かなりの費用がかかりました。
本を買ってくれた人の中に、大人びた女子中学生(2年、だったかな)がおり、喫茶店で会った時に、彼女が書いた詩や小説を読ませてもらいました。
「一緒に《雑誌》を作ってみようか」
自分ひとりではネタ切れになる現実もあり、その中学生と、高校・大学の友人何人かに声をかけ、いわゆる《手書き・青焼き・ホチキス止め》の小文芸雑誌を印刷し、周りの人間に配りました。
私個人は《深夜遊戯》と題するその小雑誌に、エッセイ、掌編小説、そして、《ことわざ辞典(1)》を掲載しました。
(1)とあるのは、その後も次々と継続連載していこう、と当初はりきっていたからです。
しかし私は、怖ろしいほどの《飽き性》でもあり、ほどなくこの「雑誌」を続けて行く情熱を失ってしまいました。
ただ、この《ことわざ辞典》だけは、ノートを作り、その後も何か思いつくたびにメモしていました。
当時書いた「ことわざの新釈説明文」を再読すると、多くは上に引用したように今でも十分使えますが、中には、
「こりゃ、顰蹙を買いそうだ」
と現在の《Politically correctness》基準からはレッド・カードを出されそうなものも混じっています。
そうした《新釈》は、問題ない形に書き換えて、しかもより面白くしたい。
「ポリコレ規制のおかげで不自由になった」
ではなく、
むしろ《Oportunity》と捉えたい。
下記の《新釈》などはかなり気を遣いつつ、手を入れたものです:
最近新たに加えたのは、やはり、《時事ネタ》ですね:
noter様からいただいたコメントをほぼそのまま「活用」させていただいた《新作》もあります:
作者が気に入っているのは、
・腐っても鯛
・濡れ手にアワ
・正直の頭に神宿る
あたりでしょうか。
読者の皆様はどの《新釈》がお好きでしょうか?