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自分がじぶんの最強の味方になろう

セルフコンパッションしてる?

セルフコンパッションという概念を知ってるでしょうか。メンタリストのDaiGoさんが紹介したことで有名になりました。直訳すると「自分への共感」となります。

ざっくり言ってしまえば、自分の味方になってあげるということです。

自罰志向がつよい日本文化

何かを失敗したとき、反省しろ!というスタンス。下手をすれば昔は腹を切らされていました。ようするに責任をとって、自分を責める方向に向かう傾向が日本文化には根強く残っています。

子供のころから、失敗したり、外れたりするとなにかと、反省を強いられてくると、図太い人を除くと、どうしても自罰的な傾向になります。頭の中で、自分に対してこんな自問自答を繰り返している人は多いのではないでしょうか。

「なにやってんだよ」

「こんなこともできねえのか」

「あー、終わってるね。こんなしょぼいミスするなんて」

「お前はいつまで経っても成長しないな」

「どうしてお前はいつもそうなんだ」

こんなことを自分の頭の中でリフレインしている。それって頭の中に嫌味なルームメイトに居座られているということになります。

頭の中のルームメイトを切り替える

家に帰ると、嫌味な奴が待っていると思うと家に帰りたくなくなりますよね。

でも、頭の中にこのルームメイトがいるとすると、四六時中、外出中までしつこくディスってくるということになります。

これでは元気がなくなるし、他人の評価が欲しくなっても当然です。

だからルームメイトを意図的に切り替える必要があります。今までダメ出し上等の嫌味なルームメイトだったところを、感じが良くて、優しくて、なんでも受け入れてくれるルームメイトが登場したら家に帰りたくなるというものです。

「なにやってもいいんだよ」

「少しずつ出来る様になればいいさ」

「誰だってしょぼいミスをする。次にいかしてこう」

「1年前に比べて確実に成長しているよ、偉いね」

「落ち込んでもいいからね。変わらなくても認めているよ」

こんなこと言ってくれる人がいたら、僕だったら家に帰りたくなります。優しいし、どんな自分でも受け止めてくれるわけですから。

この人を頭の中に住んでもらうことが出来るということです。

少しずつ味方のルームメイトの滞在時間を増やす

理屈では、頭の中の嫌味なルームメイトがいなくなって、味方のルームメイトが長時間滞在してくれたほうが良いことはわかりました。

では、今日からその嫌味なルームメイトは出ていってくれるでしょうか。そんなことはあり得ないですね。むしろ嫌味なルームメイトは抵抗するでしょう。それは人間には「ホメオスタシス」という機能が存在していて、「現状維持」を好むからです。どんな良い変化でも恐怖を覚えるのですね。

しかし、脳の機能も「地味」な変化には気づけないようで、少しずつ、少しずつ変えていくと、あれ? いつの間にか変わってました?といった具合に、変化を起こすことが出来ます。

地味なルームメイトはしばらく存在してもらいつつ、少しずつ味方のルームメイトの出現回数を増やしていくのです。これまでは頭の中で自分を攻めまくっていたのに、100回に1回くらい、「仕方ないさ」って声を入れていくということです。

「大丈夫だよ」でも、「ミスくらいするさ」でも、なんでも少しだけ心がほっとする言葉を自分にかけてあげるのです。はじめはうすら寒いかもしれませんが、だんだんとその回数を増やしていくと、慣れていきます。

利き腕じゃない手を使っているイメージ

右利きだった人にきょうから左手で暮らしてください。ってなると相当な違和感を感じるはずです。左手上手く使えねー!というのは当然で、頭の中のパターンも、味方を登場させるとはじめは違和感満点なわけです。

そんな中大切になるのは、違和感があっても、納得感がなくても物理的に優しい言葉の数を増やしていくということです。頭で納得いかなくても、「いいね、いいね」、「大丈夫だよ」、「少しでも行動して偉いじゃん!」とか言う回数を増やすのです。

おすすめなのは、美味しいものを食べたときに「おいしもの食べれて良かったね」といった形で、確実に快の情動が浮かんでいる時にそれに共感してあげるパターンです。チョコでも、なんでもかまいません。自分が嬉しいなと感じやすいところで、「良かったね」と喜んであげることです。

地味に繰り返すと嫌味なルームメイトは姿を消す

毎日必ず、味方を登場させていくと、そっちの方が優しいから段々と違和感どころか、心地よくなっていきます。そうすると当然ですが、味方のルームメイトが頭の中にいる時間が長くなっていきます。

そうすると、あら、びっくり!嫌味なルームメイトが部屋から追い出されているということになるのです。時々、嫌味を言ってくるかもしれませんが、それも頭の外での出来事の様に感じます。

すぐさま、味方のルームメイトを呼び出しますから、嫌味なルームメイトは中に入って来れなくなるのです。

まずは1日1回の優しい声かけから

これを読んでくれている人はきっと頭の中に嫌味なルームメイトがのさばっている可能性があります。それはとても苦しいですよね。やめたくてもやめられないと思います。やめられなくても構わないので、味方の登場回数をとにかく1日1回でも増える様に心掛けてみてください。

「こんなことできたね」、「おいしくて良かったね」、「少しでも改善して偉いね」、「落ち込んでても素晴らしいよ」、「できないこと沢山あっても、大好きだよ」とか、いろんな言葉を考えて投げかけてあげてください。

はじめはうすら寒くても、だんだんその言葉に慣れていきますから。家に帰ったら、どっちのルームメイトにいてほしいですか? きっと優しいルームメイトのはずです。焦らず、一言一言、投げかけてあげましょう。

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