不登校児の学習について【¥お金事情も】
不登校、学校に行かないでどうしたらいいんだ?!勉強はどうすんだ?!まだ小2なのに、読み書き算盤、基礎学習はどうするんだ!?そんなんで生きていけるのか!?
な〜んて悩みを抱えながら試行錯誤、10ヶ月かけてあみだした我が家の不登校の「学び=基礎学習」の習得のあれこれについて書きました♪
勉強ってそもそもなんだっけ?
不登校児の学習について、親も悩むところだと思います。
勉強の必要があるのか、ないのか。
勉強をやりたくない子ども。
勉強をさせないと不安な親。
悲しいかな、小学校の教科書は不登校になって以来、一度も開かれずに新品のまま本棚に置かれています。それを見ると、なんとも言えない気持ちになったのでした。。。
勉強させなくていいよ、という人もいるし、自分の親にはこれだけはさせておけ・・とか言われるし・・・。
どうしたらいいんだ〜〜!
とりあえず漫画よんどいて。
とりあえず漫画しか読まない時期があったので漫画を読ませていました。
好きな「ドラえもん」の漫画と、「ドラえもん」の学習漫画は図書館で借りてきて、かなり夢中になって次から次へと楽しそうに読んでいました。
2050年を生き抜く子どもに必要な勉強って?
不登校歴3ヶ月くらいの時にフリースクールに通い始めました。勉強を強制するようなところではなかったので、読み書き算盤を多少やらせたいなという思いがあったので、フリースクール の先生方と相談しながら、学び方や、勉強のスタイルを10ヶ月ほどで確立していきました。(多分今後も成長に合わせて変化してゆきます。)
不登校児の学びをデザインする上で、
最初は、
なんの勉強だけ最低限やらせたらいいのかな、
という問いからはじまり、
そして、勉強ってそもそもなんだったけ?
という段階になり、
最後は、現代に必要な学びをどうやって組み立てるか。
そこからどう生きる力やキャリアデザインにつなげるか。
という考えになっていきました。
いろんな本も読んでみました。新しいタイプの学校や海外では、何をどのように教えているのかな?など、色々調べていきました。
こちらの本も参考になりました。
最新の日本の教育ではどのような教育がされているのか。よく言われる「子どもの個性や探求心を伸ばし」、いったい何ができるようになることが目標にされているのか。
一つの参考例として読んでみました。
湘南ホクレア学園は、ドイツ発祥でオランダにて発展したイエナプランを教育コンセプトに、日本の学習指導要領を一部取り入れたオルタナティブスクールです。
ミッションは「どんな世界でもサバイブできる子を育てる!」。温暖化や環境破壊、シンギュラリティ、大災害、人口減少……彼らは2050年を生き抜いていくことになります。
「これまでと同じように国・数・英・理・社を学ぶだけで良いのか?」
「今までのように受験を勝ち抜いて良い学校・良い会社に入るだけでOKなのか?」
そう言った問いから生まれた学校の取り組みを知ることができます。不登校児にも参考になるかもしれません。
不登校児、学校以外の学びのあれこれ
我が家は、勉強したくない時期はさせませんでしたが、だんだん心身が元気になってきたタイミングで色々させてみました。
お友達に聞いてはじめたタブレット学習。チャレンジタッチ。使い方、オススメの機能など教えてもらいました。
現在の学びはどうなっているかというと、様々な合わせ技です。
①フリースクール
→自己肯定感、自己効力感、社会性やコミュニケーション力を育てる場
毎日平日午前中のみ登校、学校では30分だけ「勉強」タイムがあります。その子の得意だったり好きな分野のプリントをやったり。強制はありません。地域の方々が来られて建築や音楽や、漫画の書き方を教えてくれる日も。毎日通えることで、ここに安心していていいんだという気持ちが育ち、その少人数のコミュニティの中で役割を果たしたり、上の子や下の子、先生方や関係者との関係の中で社会性かるを学んでいきます。
◆費用 8,000円/1ヶ月、年会費 10,000円
②タブレット学習
→読み書きそろばん、学校の勉強にかわるもの
タブレット学習のチャレンジタッチ専用タブレットで漢字やかけ算の学習アプリで自分で取り組んでいます。ソファーや、ダイニングテーブルや好きなところで好きなタイミングにやっています。勉強のコンテンツ以外の動画コンテンツも多く、どうしてもスクリーンタイムが増えてしまいますが、、、でも、勉強しなさいと言わなくても勝手に学習してくれるので親は助かります。赤ペン先生から連絡が届いたり、家族とメールをしたり、自分の世界が広がったようで楽しんで使っています。その他、タブレット学習は、チャレンジタッチ、スタサプ、スマイルゼミなどがあります。すぐにやめちゃった子もいるそうで、うちも心配しましたが、なんとなく続いています。
◆費用 4,000円ほど/1ヶ月
(年額一括払い 40,000円/年 ほど 祖父が払ってくれました!)
③学習塾
→人間の先生から一つ一つ「勉強」を教わる貴重な時間
普通の進学塾ですが、学校に行っていないことを伝え、特別に交渉して指導をお願いしました。週に1回 40分間だけワンツーマンで、国語と算数を教えてもらっています。この時間だけが、鉛筆をしっかり持ち、机に向かい、いわゆる学校の勉強のような時間です。当初は学校の勉強との進捗状況の差などもチェックしてくださっていました。今はそれもやめました。大人数のクラスが嫌な子はこういった少人数学習も向いているかもしれません。「勉強」は嫌だと言いながらも、だましだまし通いながら、勉強の楽しさを感じることもあるようで、やる気が出たらすごく勉強を頑張る日も多くあります。塾の先生が発達特性についても勉強してくださいました。
◆費用 10,800円/1ヶ月
④オンラインクラス「アリストテレスの窓」
→不登校でも好奇心と学びの根っこを忘れないための哲学クラス
5人くらいのオンラインzoomクラス。これからの社会を生き抜く抜くための大切なことを1授業1テーマで皆で喋ります。喋る内容は好きなキャラや食べ物、ゲームの話から哲学や文化、ビジネスの話まで幅広い。先生はJICA経験者などグローバルな視点の方々。おやつを食べながら、漫画を読みながらでも参加OK。不登校の子だけでなく、とても優秀そうな子たちとも混じっておしゃべりしている感じですが、公立学校に行っているかどうかとか、どれくらいの優秀さがあるか、そんなの関係ない様子で対話が進みます。年に一度、全国(たまに海外の人も)のクラスメイトと出会える合宿キャンプがあり、参加してとても楽しかったみたいで、来年も楽しみにしています。
◆費用 入会金 10,000 円 集団コース 8,000 円/1ヶ月
⑤それ以外の全てが学び
暮らしや体験、人とのコミュニケーション全部が学び!
◆費用 0円!
不登校になり、学校とプライベートの差があまりなくなり、出かける場所、出会う人、全てが学びだと捉えるようになりました。学校の学びだけに頼っていた時と比べると、アグレッシブに世界から、地域から、あるものから、学んでやろう、という気持ちがUPしました。(親目線)
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書き出してみると。。。うちは、学習に月3万円!もかけてる・・・。(タブレット学習はじいちゃんが出してくれたので)
お金を結構かけていますが、習い事とかと比べるとどうなんでしょう!?
習い事も2〜3個掛け持ちしたら、結構高いですよね。
これだけやっていたら、あとはなんでも、どうなろうとOK、やりきったよね。と親は思っています。
勉強は、ご近所に高校生とか大学生とか、勉強を教えてくれる人がいたら事足りる気がします・・・。そんなご近所さんいたらいいな。
不登校のお子さんの中には初めての場所や知らない場所、大人数の場に行きにくい子、外にでたがらない子など、行かせたくても行きにくい子も多いようです。
その子にあった学びが、「無料」でできる社会になるといいなと思いますし、もっとこんな風に学びたい!という要望を子どもや親から声をあげてもいいのではないでしょうか?
圧倒的に短い机上の学習時間
書き出してみたら、色々やっているなあ。
でも公立の学校に行っていた時より圧倒的に「机に向かって勉強する時間が短い」。
勉強するのは
●平日午前中の毎日 30分間
●週1回の塾 40分間
●あとはタブレット
タブレットでは勉強だけでなく、ゲームしたり、動画コンテンツを見たり、メール機能でコミュニケーションしたり。
どんどん、学びと遊びの境界線がなくなっています。
勉強は、一歩進んで二歩下がる。
哲学クラスでは、大人もうなるような高尚な対話をくりだしたかと思えば、平仮名の書き方を忘れたりも(汗) ・・・
そんなことをしながら、日々不登校児も成長しているんだな。
テストもないし、評価もない、比べる対象もない。
どこまで学習が進んでいるのか、学校の勉強と比べて遅れていないか?など、もう今では、気にすることもありません。
子が、できたことを喜ぶのみです。
あとはゆっくりしたり、好きなことをして、遊んで成長してね。
(ただし、ほっておいたら数時間テレビに釘付けで母はよ〜〜く怒鳴っています・・・)
余談
2024年2月に岩手県一関に開校したプログラミング教室では幼児や小・中学生、高校生、社会人に向けて、プログラミングやチラシ・ウェブサイトのデザインのほか、英語を主とした全小中学校の教科書に準拠した問題で予習・復習までやっているそうで、公立学校やフリースクールの代替えにもなりそうですね。入試に有利なプログラミング検定の実施や、中高生になったらプログラミングで起業レベルまでいける子もいるそうです。ご参考に!