週刊少年松山洋_タイトル_修正

どうすればモチベーションって上がりますか?

全国の専門学校や大学で講演を実施して、その終わりに生徒が集まってくれて様々な感想や質問を投げてくれるのは非常に嬉しいことです。

が。

ここ最近最も多い質問で同時に非常に困っている質問があるので紹介させていただきます。

それがコチラです。

“どうすればモチベーションって上がりますか?”

ハッキリ言いますが、個人的に最も困る質問です。

なぜならばどう考えても、いくら相手のことを配慮したとしてもそれでも結構な暴言を私が吐いてしまうことになるからです。

さてモチベーションって何でしょう?

モチベーション=人が行動を起こす時の原因、すなわち動機を指す

と、あります。

要約すると“やる気”ってことです。

“どうすればモチベーションって上がりますか?”

って

“どうすれば、やる気って出ますか?”

ということですよね?

(ああ、もう、駄目だ)

いつも通りお答えしますね。

“知るか、ボケェッ!”

いや、本当にボケてらっしゃるとしか思えない。なんなんですか、この質問は?なぜそれを他人に聞くんですか?なんて言って欲しいんですか?ふざけてるんですか?ナメてるんですか?生きるのが下手なんですか?どんな楽園にお住まいなんですか?

(あー、最近ウチの人事担当に“社長、いや、あの、最近の『週刊少年』ですがちょっと現実が過ぎるというか、もうちょっとマイルドにいった方が良いかな、というか、その、ハードルがますます上がってしまいますのでもう少しお手柔らかに、ね、もうちょっと配慮していただけると我々もやりやすくなる、か、な、と”って言われたばっかりだけど、あー、無理だ、こればっかりはちゃんと伝えておかんと。よし、気を取り直して続き行きます!)

そもそも我々がいるこのエンターテインメントの世界ってどう見えてますか?

今、現役で仕事している漫画家もアニメーターもゲームクリエイターもみんな子供の時からこの世界に憧れて恋焦がれてなりたくてなりたくて努力して、いっぱい情報集めて穴が開くほど繰り返し漫画を読んで繰り返しアニメを見てゲームを遊んでは分析してノートにメモったりとかして積み重ねて積み重ねて、ようやくほんのちょっぴりだけ認めてもらえてスタート地点に立ってそこからが始まりで周りには自分よりも遥かに先を行っている化物しかいなくて、それでもへこみながらも目をそらさずに向き合って傷ついても傷ついても諦めきれなくてしがみついて望んでココにいるんですよ。

やりたくてやりたくてやりたくて、いくら望んでもそれでも足りなくて、たどり着けなくて認めてもらえなくて、悔しくて悔しくて惨めで泣きそうになる気持ちを押さえられるときには抑えるけど無理な時にはやっぱり泣いて、それでも好きで好きで好きだから諦めきれなくて、望んで望んで切望して切望して喜んでしたくてやりたくて、今、ココに!いるんだよ!

それを―――

“やる気”―――だと!?

(もっかい言います)

知るか、ボケェッ!!!

こちとら“やる気の塊”じゃい!

それがいくら望んでも手に入らなくて足掻いとるのに“どうすればやる気が出るか”やと!?

知るか、ボケェッ!!!!!!(3回目)

最低限の準備くらいしてから戦場に来ンかい!

“やる気”が無いなら、やめちまえッ!

今すぐにッ!

目指す資格すら無いわッ!そんなん!

あんま人を驚かすなッ!


はあ、はあ、はあ、はあ、はあ―――

はあ、はあ―――

はあ

は―――あ


よし、ウソ、そんなことないよーん。

そんな酷い事全く思ってもいないよ?

きっとあれだよね?

質問者の方はこう言いたかったんだよね?

“松山社長はいつも熱くたくさんお仕事されてらっしゃいますが、気分転換などはどうされてるんですか?へこんだりした時のスイッチの切り替えはどのようになされてるんでしょう?松山社長のパワーの秘訣を良かったら教えてください”

って、こういう事ですよね?

なんだよ、だったら最初っからそう言ってくださいよ。

びっくりしちゃったじゃないですか。

秘訣ですか。

もちろん、ありますよ。

どうすればモチベーションって上がりますか?

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