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旅ランのススメ🇫🇮ヘルシンキを走る -City🗼Run編-Let's be a travel runner!🏃♀️✨
その土地に身も心もシンクロする旅ラン
わたしが日本で仕事をしていた時は、国内外の出張がちょくちょくあり、その度にシューズやウェアをスーツケースに入れて持って行き、旅先の街を走るのが楽しみでした。
「ここの道はここに出るのか!」「コレがここにあるのは今まで走ってきた地形のせいか!」「こんなところに面白い小道がある!」など、走りながら見つける発見の楽しさに走りもより軽快になりました。
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自分の足でその土地を駆けて空気の中に溶けていって、光、土の感触、匂い、音や情景を五感を通して脳が無意識下になぞっていくことで、マップやガイドブックでは分からない、その土地の真の姿を“理解”することができます。
これは言葉にできないもので、他所者からその土地の一部になれるような、そんな感じもしています。
また、観光地でも走っていると客引きは少なく、ランナーだと観光客に見えにくいし、街中や立ち寄るお店の人が応援してくれたり、接してくれる態度がローカルと同じような気やすさがある気もします(個人の感想です)。
わたしはフィンランドに移住してからも細々と走ることを続けています。
そして、森、海、街がシームレスに繋がるヘルシンキを走る魅力に気づいて、在フィンの方だけでなく、ラン好きな方が旅行に来た時にも、新しい喜びを見つける手助けになれば良いなと思い、ヘルシンキを中心に役立つラン情報を度々(気がむいたときに)お届けしていきます!
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また、フィンランドに限らず日本国内でも海外でも、旅先で走ることは冒険に満ち溢れていて毎回違う楽しみを与えてくれるので、ぜひおススメしたいです。
ヘルシンキの主要地域を走るシティランと、都会に接続する自然いっぱいの森林公園での森ランと、トレイルランニングについて書きたいのですが、長くなりそうなので今回はシティランについてのみ書きます。
Let's be a travel runner!
ヘルシンキシティを走る魅力
ヘルシンキの主要地域はヘルシンキ中央駅を中心に広がっており、東西南を海に囲まれ半島のような地形の中にすっぽり収まっています。
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東西の港の岸同士の間の距離は直線で5キロ程度ととてもコンパクト。
そんな小さな街に色々な要素がギュッと詰まっているのです。
フィンランドの地形はあまり高低差がなくフラットなところが多く走りやすいのですが、その景色は目まぐるしく変わります。
街を走っていても急に自然豊かなエリアが現れたり、海沿いに少し回るだけでも港の風景や島々、行き交う船を見渡せたり、歴史ある街並みやランドマークに出会うことができます。
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中央駅周辺は商業施設や交通が行き交うので走りにくい場合もありますが、海沿いと、街の中に点在する緑豊かな公園や川沿いの道を繋げていくと、ほぼ信号もなく気持ちよく走れます。
ヘルシンキ中央地域の海沿いを四方に環状に走ると〜20kmくらいの距離になります。
ただ、左右に突出した島や半島でデコボコしているのでいくつかを端折れば5km前後から10km程度のコースも作れます。
また、公園を一周したり、湾岸を一部走ったりするだけで1〜3kmの軽いジョギングができます。
少し中央を離れるとより自然も多くなりますし、距離を伸ばしてフルマラソン程度のルートを作っても良いですよ?!
旅ランルートの決め方
普段走らない場所ですから闇雲に走り出すより、ある程度ルートを決めておくことが大事です。
そのために決めるのは以下の地点(ポイント)です。
・スタート地点
・ゴール地点(スタートと違う場合)
・中間の折り返し地点
・スタート/ゴールや折り返し地点の間を埋める通過地点(ランドマークや立ち寄りたいところなど)
以上の点と点が決まれば間が線で繋がるので、あとは実際にその道の状況でランニングで通過することが可能かどうか(例えばルートに橋がある場合、自動車専用ではないか、など)地図を見ながらざっとルートを目で追ってシミュレーションします。
ヘルシンキのランポイント例
たくさん良いところがあるので選び出すとキリがありませんが、以下にオススメのポイント例を7つあげます。
広場になっていてストレッチや休憩しやすかったり、周辺が安全で景色が良く走りやすいかどうかなどで選んでみます。(写真がバエるかも大事)
ルートを決める時の参考になると嬉しいです。
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❶ヘルシンキ港/ヘルシンキ東湾(Kauppatori)
ヘルシンキ港前の広場でハイシーズンはいつもマーケットが開かれている場所です。
付近にはヘルシンキ大聖堂やウスペンスキー大聖堂、サウナ観覧車などがあります。
観光客も多いですがスペースはそれなりにあるのでストレッチなどもできます。
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❷ヘルシンキ中央図書館(Oodi)
特徴的なデザイン建築の大きな図書館で、前が広場になっています。付近には走りやすい公園も多く集まっています。
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❸ハクナマタタSUPレンタル前(Hakuna Matata SUP rental)
トゥール湾南端のビーチにある、サップを楽しめるレンタルスポットです。トゥール湾、またはPikku Finlandia前でも良いのですが、マップ検索でピンポイントで指定出来て分かりやすいのでココをポイントにしています。
その辺りを起点に港をなぞるように走ると緑地が多く街にも近いので景色も変化があって楽しいです。
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❹シベリウス・モニュメント(Siberius Monumentari)
フィンランドの偉人シベリウスを讃えるモニュメントのある公園です。
この辺りも緑が多く歴史的な建物が多くて景色が良いです。
足を伸ばしてセウラサーリ島まで走るのも良いです。
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❺ヘルシンキ西湾 (Hietalahden ranta)
フェリーや工業地帯、ヘルシンキで一番高い建物、クラリオンホテルなどモダンな西湾を望める場所。東湾とで全く雰囲気が異なります。
Hietalahden rantaの海沿いは少し広場になっていて、オシャレな船上レストランなどもある楽しいエリアです。
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❻ヘルシンキ南湾 (Kompassitori)
ヘルシンキの南東の端、海辺にある広場。この辺りはカイヴォ公園(Kaivopuisto)やメリ公園(Meripuisto)などの公園がそばにあり、ハーバー沿いを気持ちよく走れるポイントです。
周囲にカフェもありラン後に立ち寄るのも良さそうです。
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❼聖ヨハネス教会(Johanneksenkirikko)
ヘルシンキ中央にあり、このあたりは歴史的な街並みが続く場所です。
他の教会に比べて人や車の往来もそれほどないのでジョギングするには問題ないかと思います。
とても荘厳で美しい教会です。
周りに広場もあります。
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Googleマップでシミュレーションする
走りたいポイントが決まったら、webマップを使ってそれらを実際に繋いでいきます。Googleマップでスタート地点を検索して経由地に通過地点を追加して入れていくと自動的にコースができます。
Googleが作ったルートが任意の線でできていないない箇所がある場合は、カーソルで線を動かすこともできます。
例として、以下ではランポイント例の❶をスタート地点に、❺、❻を経由の通過地点にして❶に帰ってくるプランです。距離は6.4 kmです。
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マラソン大会のコースを参考にしてみよう
また、ヘルシンキではマラソン大会が年に何度か開催されており、シティマラソンのルートは街の良い景色や有名スポットがふんだんに織り込まれているので、マラソンルートをアレンジするのも良いと思います。
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また、思い切ってマラソン大会に合わせて来てみるのはいかがでしょう?
以下はわたしのマラソン参加リポートです。
Yamapを使われている方はわたしが走ったマラソン(ハーフ)の活動データがあるのでGPXデータをダウンロードして他のアプリでもご活用ください。
※Yamapは海外ではダウンロードできる地図がないのでYamap上では軌跡をリアルタイムになぞって走れません。
旅ランナーのココロエ
慣れない土地では、走る前にある程度ルートを決めておくのが良いのですが、大事なことは、走ってみたら思いがけず工事中だったり、道がなくなったりして予定にないルート変更をさせられたり、突然の体調不良で決めていたルート通りに走れなかったとしても全然オッケー!と思うことです。
長距離走でしっかりプランを立てて楽しみにしていたのに、予定通り行かなかったとイジけない事!
不慣れな場所では土地勘がないのは当たり前ですから、そんなことは色々な旅先で走ってきたわたしもよくある事です。
旅行中は生活リズムが普段通りではないので、いつもより疲れやすかったりお腹の調子が悪くなることもあります。
思いがけないルート変更は、思いがけない出会いや発見へ導いてくれる事もあるので、ハプニングを楽しみましょう。
体調悪いなと思ったら、今日は元々ここまでという日なんだな、とあっさり引き下がりましょう。
その方が、気分も楽だし、次はこうしようかなと未来のことを考えるとやる気も出てきます。
タイムや距離も目標は持っても良いですが、知らない街をいかにスムーズに安全に走り切るか、が最優先です。
焦って周りが見えなくなってしまうと、事故の危険性もあり、地域の方にも迷惑をかけかねません。
また、実際に走っていて地図では分からなかったことが分かってくると、ここよりもあっちを走ろう、と気分が変わる事もあり、その直感に任せた方が上手くいくこともあれば、やっぱりプラン通りの方が良かったじゃん!と分かるのも、同じくらい貴重な体験なので、ぜひ気ままに楽しみましょう!
ここまでの話はわたしの経験から得たやり方なので、もちろんやってみて気持ちの良い方法を選んでくださいね。
ヘルシンキのシティランで気をつける事
フィンランドの車道の傍は自転車道、その外が歩道になっていることが多くあります。
日本同様に車道と歩道しかない場合もあります。
自転車道には自転車のマークが付いていることが多いので見かけたらあまり入らないようにしましょう。
歩行者を避けたりする場合に一時的に入るのは問題ありません。
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また、同じ歩道上でも前から人が来たら日本人は左に寄りがちですが、フィンランドの人は右(自分からは左)を歩くことが多い(車も右側通行だから?)ので、ぶつからないよう注意が必要です。
歩道の右側を走るようにしましょう。
この辺り、厳密ではなくて、みなさんユルいのでそういう傾向があるよ、という程度で覚えていてください。
そのほか、古い街並みの間は石畳でできた道が多く、つまづきやすいので足元に注意してください。
ヘルシンキで旅ランに最適な時期は?
すこし肌寒くても走れば暖かくなるからオッケー!という方は4月から、また8月中旬から10月くらい。(5〜14度くらいのイメージ)
ベストシーズンに走りたい!という方は5月中旬から8月中旬くらい。(14〜21度くらいのイメージ)
それ以外は極暖装備でお願いします!
1〜3月はかなり寒いし雪が積もってることもあるのであまりランに向いていません。(氷点下〜5度くらいのイメージ)
※年によって気候の変化が違うこともあるので参考までに。実際の天気予報をチェックしてください。
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おわりに
旅先でのランニングは普段のランでは感じない楽しさがいっぱいです!
今回はヘルシンキについて書きましたが、ルートの決め方など基本は日本国内や他の国でも同じです。
ぜひこれからの旅行ではスーツケースにランニングシューズを入れていってください。
その一足があなたに翼を授けます!(レッドブル?)