9章★恐竜絶滅! 究極!!地球ぶっ壊しバトルが始まった! 山の手線一周ぶっ壊す隕石落下! 生き残れるか?ドッカンバトル!
皆さま、ぎょきげんよう!レポーターのアナゴっちんです。
前回は爬虫類の進化でしたが、今回は爬虫類と同じ頃に両生類から進化して現れた単弓類について、古生物ウォッチッチして記事にまとめました。
是非、最後までお付き合い下さい!
単弓類の進化
単弓類とは、両生類と哺乳類の中間を位置する動物です。
今から約3億2000万年前に両生類からトカゲの様な姿の単弓類が現れ進化すると、3億年程前に現れたのが盤竜類。この頃、盤竜類は最大級の肉食動物として栄えました。
↑こちらはディメトロドン。体の大きさは、大きいものでは約3、5メートル。(日本の軽自動車とほぼ同じ大きさ。ホッキョクグマは約3メートル)
この頃の地球の気温は低く、体温を一定に保てる恒温動物が存在せず、変温動物達は寒い夜は体温が下がると動けずにいました。
これは現代の変温動物にもいえる事で、ニホンカナヘビは日光浴をしてから活動します。寒い冬は冬眠する生き物もいます。
ディメトロドンは背中に大きな厚い皮膚の帆を持っていました。
帆には血管が通っていて、朝日が昇って日光を帆に当てれば、帆から体へ流れる血液が温まり、帆の無い動物より早く体を温められました。
これにより、動けずにいる動物を捕まえる事ができました。
この頃はディメトロドンにとって良い時代でした。ところが後に気温が上がった事が影響したのか、盤竜類は約2億1000万年前に滅んでしまいました。
★ディメトロドンさんから、今のお子様達にメッセージ★
恐竜が大好きな皆さん!ステゴサウルスって、背中の帆で体温調節してたよね!
でも、背中の帆で日向ぼっこ大作戦を最初に生み出したのはディメトロドンなんだ!恐竜より先に現れて数と種類を増やしたんだよ!
恐竜ではない盤竜類についても、図鑑で調べてみてね!
盤竜類から獣弓類へ、そして哺乳類へ進化
↑盤竜類から獣弓類へ進化して現れたのが、このリカエノプス。体の大きさは約1メートル。
犬歯と体毛があり、後ろ足は直立歩行という特徴は、現代の哺乳類と同じ特徴です。肉食の獣らしさが感じられます。
↑獣弓類の中で哺乳類に最も近づいたのは、このキノドン類。体の大きさは、約30センチ。
2億5000万年~2億年前に生息していました。
4本の足が胴体の下に真っ直ぐ伸びています。
肋骨が胸の部分しかなく、腹部の肋骨が無くなった事で、胸部と腹部の間に奥角膜ができて、複式呼吸ができたと考えられます。体毛がある恒温動物とも考えられます。
哺乳類と同じ特徴の多いキノドン類は、哺乳類の直接の祖先といえるのです。
哺乳類登場!今から約2億2000万年前
最初に現れた哺乳類は小さなネズミの様な姿をしていました。
それまで動物は卵を産んで子孫を残してきましたが、哺乳類は赤ちゃんを産みました。
とはいえ、カモノハシ目の哺乳類は今でも卵を産みます。カモノハシの子供は、おっぱいを吸うのではなく、乳腺から染み出る乳を舐めますが、母親の乳を飲んで成長する事は他の哺乳類と同じです。
哺乳類は自分で体から熱を作り、体毛によって体の熱が逃げない様にできます。両生類や爬虫類が暮らせない寒い場所でも、体温を一定に保ち暮らせる恒温動物です。
哺乳類が現れた頃には、すでに恐竜が1000万年先に現れていました。
この時代の地球は、高温多湿で酸素濃度が高く、動物達はあまり体力を使わずに暮らし、植物は生い茂り食べる物が充分にあった為、恐竜は体を大きく進化させました。
小さな哺乳類は恐竜に隠れる様に、主に夜に活動して暮らしていました。
5度目の大量絶滅
今から約6600万年前 地球に隕石が落ちる、究極の地球ぶっ壊しバトルが起こりました。
例えるなら、東京都にある山の手線一周のラインをぶっ壊せる程の巨大隕石といえます。
恐らく隕石は直径10キロで、富士山の3倍近い大きさであり、新幹線の300倍近い速さで落ちてきたと考えられます。
今、都内へ出勤前のストレスの溜まっている会社員の皆様は
「山の手線のラインに隕石が落ちて会社をぶっ壊せば出勤しなくていいのにな〜」と思っている方がいるかもしれませんが、大昔に隕石が落下した時、落下場所の被害だけでは済まない恐ろしい影響が地球に広がったと考えられます。
以下の事が起こったと考えられます。
1、隕石の落下場所にいた生き物は一瞬で蒸発
2、隕石の落下場所の1キロメートル以内にいた生き物は燃え上がる
3、蒸発の熱により山火事発生
4、衝撃波が大きな津波を起こす
5、科学物質が吹き出し、酸性雨が降る
6、大量のチリが舞い上がり、長い間太陽の光が遮られる
以上の事を考えると、今日も無事に山の手線が動いている事は平和で有り難い事なので、本日もなんとか乗り切って生きましょう。
昔々、恐竜の絶滅に大きく影響したのが、長い間太陽の光が遮られた事と考えられます。
地球は寒くなり植物が枯れて草食恐竜が滅び、続いて肉食恐竜も滅びました。
恐竜以外の多くの動物も滅び、翼竜類、首長竜類、モササウルス類など、海の頂点と陸上の頂点といえる動物を滅ぼしました。
恐竜を含む、地球上の生き物の70%の種が滅びました。
それでも、恐竜類が君臨していた期間は約1億6500万年!今でもたくさんの化石が見つかる程、たくさんの恐竜が存在していました。
過去の地球や絶滅した生物の歴史を知る事で、未来に起こる環境の変化を予測する事ができるそうです。
地球の70%の種が滅んでも、1部の哺乳類も両生爬虫類も魚類も生き残りました。
生き残る術があったのです。古生物達が皆、必死に生きたから今があります。
次回は、恐竜類絶滅後に進化した動物についてをお伝えします!
今回の動画は、こちら↓
次回の哺乳類の進化は、文章で記さない為、よければ、動画のご視聴をお願いします。
★作者より、あとがき★
落下した隕石が山の手線一周程の大きさである事は、ポプラ社の図鑑「大昔の生きもの」に記されていましたが、ぶっ壊しバトルはドラゴンボールの表現となります。
動物の体の作りについては、古生物研究家の川崎悟司先生の本を参考にしています。
私のイラストで生態を伝えるには画力が足りないので下記の本を参考にして頂きたいです!
「カメの甲羅はあばら骨」(哺乳類メイン)と、続編「サメのアゴは飛び出し式」(魚からの進化)は、オススメです!どちらも、SBビジュアル新書から発行されています。
動物の骨の作りや進化の過程が分かり易く詳しく1冊にまとめられています。
川崎先生の本は、動物を人体で表しています。「わけあって絶滅しました」の本は古生物が気持ちを喋るという表現です。
「ざんねんないきもの事典」がヒットして、「せつない動物図鑑」などの、「○○○○ないきもの」という表現の図鑑が沢山発行されました。
今の図鑑はテーマを持たせて伝え方を変えている事がわかりました。
そこで心に残ったのが「泣けるいきもの図鑑」の中に、「他の生き物の気持ちを想像して泣くのは人間だけ」と記されていた事です。それは、相手を自分と重ねて泣けるという感情を持つという様に記されています。
私は、それをとても良いと思います。
「もし、アナタがこの生き物だったら?」
泣ける?せつない?面白い?ざんねんに思う?そういう表現をしているのだと思いました。
私が子供の頃に出会った図鑑は、写真、分類、生息地などの説明だけが記されていて、ストーリーや登場人物の感情が無いので読む気になれませんでした。
「見方を変えて人間以外の生き物に気持ちを重ねる」という図鑑は、とても良いと思います。(私が知らないだけで、過去にも色々と発行されていたのかもしれませんが。)
私が特に好きなのは「せつない」「泣ける」がテーマの図鑑です。図鑑として発行されたものではないのですが、「生き物の死にざま」という本も好きです。
最後まで読んで頂き、有り難うぎょざいます!
進化の歴史 全体のストーリーは、下記の資料を参考にしています。
★小学館の図鑑NEO 大むかしの生物
★ポプラディア大図鑑 ワンダ 大昔の生きもの&恐竜の大常識(ポプラ社)
★ざんねんないきもの辞典(高橋書店)
★古生物大百科(学研)
★古生物 ビジュアル大図鑑(洋泉社発行)
★やばすぎ!古生物図鑑(宝島社発行) 川崎悟司様の描いたミロクンミンギアのイラストを参考にしています。
★カメの甲羅はあばら骨
&サメのアゴは飛び出し式 川崎悟司様 (SBビジュアル新書)
★地球と生命のれきし (玉川大学出版部発行) いたやさとし様の描いたアノマロカリスのイラストを参考にしています。
●上記の本から、私なりの表現を入れた物語です。進化の歴史に興味を持ってもらえるものにしたいという気持ちから、お話を考えました。
★noteは、コンテストに参加する為に始めました。私は、動画制作に専念の為、インターネットの利用は最低限にしています。
SNSで作品を公開したら、また、ずっと動画制作に専念して、他の事を気にかけなくなります。(動画は一人で制作しています。結構、時間が掛かります)
作品を気に掛けて頂ける方には申し訳ありませんが、私からは何も返らない事が多いかもしれませんが、それでもよければ、お付き合い頂ければ、幸いです。どうぞ宜しくお願いします。