一語の宇宙 | winter(v)
ニコラス・スパークス「きみに読む物語」(The NOTEBOOK)、講談社英語文庫、p118に次のような文が出てくる。
Some of the geese may winter here, but the swans will go back to Matamuskeet.
「winter」はここでは動詞(自動詞)として使われている。
リーダーズ英和辞典で調べると、
「冬を過ごす、越冬する、避寒する、冬眠する、冬をしのぐ」と出ている。
では、「summer」にも動詞としての使い方があるのかと気になって調べたら、「夏を過ごす、避暑する」という意味が載っていた。
「summer at the seashore」「summer in Switzerland」という用例が出ていた。
それならば、もしかして、「autumn」にも動詞としての用法があるのかと気になって調べたら、どうやらautumnには動詞としての用法はないらしい。「fall」にはもちろん動詞の用法はあるのだが。
春を意味する「spring」は、四季を表す英語の中では、一番動詞としての意味が多い。ここに書くのが面倒なくらい、たくさんの意味・用例が辞書に載っている。
中学生でも知っているような基本的な単語でも、まだ私にとって未知の意味をもっている単語はあることだろう。
まったく見たことのない英単語を覚えるのも良いが、
「pen」「book」「chair」「desk」「table」にも、動詞としての用法があり、そのような単語の動詞としての意味を知ることも面白い。
基本単語でも知らないことは意外と多い。既知の単語でも、異なる品詞で使われる場合もある。そういったものを覚えることも語彙力を培う上で必要なことだろうな、と思った。
「一語の宇宙」では、英単語をひとつ取り上げてエッセイを書きます。
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