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建設中と絶望中は似ている | 📖語学講座📖




建設中と絶望中


「建設中」は、under construction 。
「絶望中」は、in despair 。

 1週間くらい前から、頭の中に浮かんだ疑問がある。

 同じ「中」なのに、建設中の「中」は「under」で、絶望中の「中」は「in」になるのはなぜか?という疑問。

 慣用表現として覚えているものは、英作文するときに特段アタマを使わないが、考え出すと「under」と「in」という単語は、日本語に直すと似ているように思う。

 ふだんならば、こういった疑問が頭に浮かんだときには、辞書で調べたり、文法書を見るなり、ネットで調べたりするのだが、今回は自分の頭で「考え中」。


 最近(といってもココ1週間くらいだけど)、私の英語学習は、辞書などで調べることより考えることが中心になっている。

 高校生の頃からこれまで、ほぼ毎日、1日に一度は、どこかのタイミングで辞書(おもに英和辞典)をひいているが、ここ1週間は辞書を開いていない。

 1週間も英和辞典を開かないなんて、高校生になる前の時期を除けば、たぶんなかったことだ。

 それはともかく… 閑話休題…

 調べれば(検索すれば)すぐに何らかの答えがみつかりそうだが、考えられるところまで自分の頭ひとつで考えてみるのも、たまには悪くないだろう。
 調べればとすぐに分かりそうだが、すぐに忘れる。だから、イロイロ頭の中をこねくりまわす。


 「under」が「~の真下に」、「in」が「~の中に」というそれぞれの単語のコアの意味はわかるが、日本語に直すと、どちらも「○○中」になることが多い。

 とりあえず、アタマに浮かんだ「under ~ 」と「in ~」を使う表現を書き出してみる。


under ~ の用例


under the circumstances 
under way 
under the weather
under the influence of ~ 
under the protection of ~ 
under the auspices of ~ 
under the rule of ~
under the reign of ~
under the skin 
under the floor 
under the sun 


in ~ の用例


in the pursuit of ~ 
have ~ in view 
in search of ~ 
in vain 
in a moment 
in the midst of ~ 
in reality 
in that S + V ~ 
in the reign of ~ 
in spite of ~ 
in order to ~ 


under のイメージ


 こうやって見ると、「under ~」のほうが「in ~」よりも、直後に「the」が来るときが多い

 「under ~」のほうは、熟語でも何でもないものも含まれているから、一概には言えないが「~の真下に」が under の中核となる意味(コアの意味)だから、「特定の何かの『真下に』」というニュアンスになることが多いのだろう。

 under は、太陽にしろ、天候にしろ、統治にしろ、点的なものではなく、立体空間的な広がりのある、特定のモノやコトの下に何かがある状態を表すから「under the ~」となりやすいのかな?

 いずれにせよ、「under」は、立体的なモノゴトを想起させるように思う。

 under が使われる時は、「統治」のように目に直接見えないものであっても、イメージとして立体的な空間がある。


in のイメージ


 「under」に対して「in」には、「平面」的な、あるいは(数直線のような)「直線」的なモノ・コトの「中に」というイメージ。

 「in progress」(進歩の途中、途上)は、直線を前に進んでいくような感じがする。

 「in the air」は、「空中に」だから平面ではなくて、立体的な空間にある様子を表現しているが、私の頭の中では、「平面的な」イメージである

 どういうことかと言うと、「in the air」は、X軸、Y軸、Z軸という座標軸で表されるものだが、私のイメージでは、(XY平面ではなく)「XZ平面」、あるいは「YZ平面」に映った平面画像を見ているような感じである

 だから「in」を使うことに違和感はない。


結び


 いま私が書いた、
「under」は「立体的な空間」で、
「in」は「平面的な空間」あるいは「直線的な空間」で用いる
のでないか?、というのは、私の「作業仮説」(working hypothesis)に過ぎない。

 とりあえずこれから、私は種々の「英和辞典」や「英英辞典」や「英文法書」を読んでみようと思っている。

 私の作業仮説は、どれほど合ってあるのか、それとも、どれほど修正しなければならないか、とても関心のあるところである。そもそも、そういった文献に「in」と「under」の使い分けが詳細に書かれているかどうか分からないが。。


P.S.

💞英語に関心のある方、言葉に関心がある方のご意見、ご感想をお待ちしています💞
「~中」と日本語に訳される「in」 と 「under 」との使い分けに関する記事や論文がございましたら、お知らせしてくださるとうれしいです。



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山根あきら | 妄想哲学者
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします