短編 | 夢で逢えたら🎵 (約700字)
君にもう一度だけ、逢うことができたならば…
君に会うことがなくなってから、僕は毎晩、君にもう一度だけ逢うことを願って布団に入る。
君のことを強く思えば、夢の中で、あの時のように、二人一緒に笑うことができるんじゃないかって。。。
誰にも言っていないよ。
夢の中で君に出会うことを楽しみにして毎晩床についているなんて。そんなことを言ったら、頭のおかしな人と思われるか、深く同情されるか、どちらかだろうからね。
今のところね、僕は君に、夢の中で出会えていない。一縷の望みを託して、眠ってるんだけど。
何度も君の待つところへ、直接行こうと思ったことか。でもね、君はきっと、僕が君に会いに行ったら、「ばかじゃないの?」って本気で言うと思うんだ。
「あなたはもう私のことを忘れて、あなたの道を歩んでください」ってね。
最後に君に会ってから、早いもので3年の月日が過ぎました。女々しいよね。でも、君の笑顔をきれいに忘れるなんて、僕にはできないんだよ。
あの時、君は身を挺して、僕のことを守ってくれた。僕の代わりに、君は車に轢かれて死んでしまった。本当に済まなかった、と思っている。
わがままなのは、わかってる。だけど、もう一度だけでいい。僕の夢の中に現れてくれないか?
勝手なことばかり言って、本当に申し訳ないです。
夢で君に逢えたら、あの日のデートのつづきをしたい。
夢で君に逢えたら、君と一緒にくだらない話をしながら、「あはは」と笑っていたい。
夢で君に逢えたら、もっと君のことを強く抱き締めたい。
夢で君に逢えたら、そのままずっと、君と一緒に眠っていたい。
…夢でもし、君に逢えないのならば、あの日に帰って君の代わりに一人で眠っていたい…
…おわり
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