第1回 村上春樹を探せ(AIリテラシー向上委員会)
ChatGPTやGeminiなどの大規模言語モデルを駆使したAIの発展により、人間が本当に書いた文章かどうか見極めることが難しくなってきました。
🤔次に挙げる3つの文章の中から、村上春樹さんによるフィッジェラルド(作)「グレート・ギャツビー」の日本語訳がどれなのかを見極めてください🤔
1つは村上春樹さんの翻訳、1つはGeminiによる翻訳、1つは私自身の翻訳です。どれがどれなのか、判定してみてください。
カンニングせず、直感でお答えください😃。
※村上春樹(訳)「グレート・ギャツビー」は、中央公論新社の「翻訳ライブラリー」pp325-326を使用しました。
🚣Option1🚣
ギャツビーは緑の光を信じていた。それは年々遠ざかる、恍惚とした未来だ。当時は私たちの手の届かないところにあったが、それは問題ではない。明日になれば、私たちはもっと速く走り、もっと手を伸ばすだろう。そして、ある朝……。
だから私たちは、逆流に逆らって、絶えず過去へと押し戻されながら、戦い続けるのだ。
🚣Option2🚣
ギャツビーは緑の灯火を信じていた。年を追うごとに我々の前からどんどん遠のいていく、陶酔に満ちた未来を。それはあのとき我々の手からすり抜けていった。でもまだ大丈夫。明日はもっと速く走ろう。両腕をもっと先まで差し出そう。••••••そうすればある晴れた朝に---
だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのように、絶え間なく過去へと押し戻されながらも。
🚣Option3🚣
ギャツビーは、緑の光を信じた。年を経るごとに遠ざかっていく陶酔に溢れる未来のことを。そのとき、手の届かないところへいってしまった。だが、仕方のないことだ。明日はもっと速く走り、両手をもっと広げてみよう。そうしたらきっと、晴れやかな日がやってくるだろう。
だから、前へ進み続けよう。流れにあらがう一隻のボートのように。絶えず過去へ押し戻されることがあったとしても。
参考 | 原文の英語はこちら(↓)
Gatsby believed in the green light, the orgastic future that year by year recedes before us. It eluded us then, but that's no matter ---tomorrow we will run faster, stretch out our arms further...And one fine morning---
So we beat on, boats against the current, borne back ceaselessly into the past.
Geminiには次のように依頼しました。
#村上春樹
#読書
#AIとやってみた
#英語がすき
#村上春樹を探せ
#AIリテラシー向上委員会
#山根あきら
#Gemini
#ChatGPT
#翻訳
#翻訳ライブラリー
#中央公論新社
ここから先は
語学エッセイ集
ことばについてのエッセイ集。外国語学習のこと、気になる言葉、好きな言葉をまとめました。また、「激論」したことをこのマガジンに含めています。
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
大人の英語講座
文法をイメージでとらえること、文学の英語など。大人の学び直しの英語教科書。 エッセイも多く含みます。初級者から上級者まで、英語が好きな人が…
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします