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ローマ編『ヴァチカン博物館』ラファエロの絵は日本の漫画のようだった!

こんにちは。フォトグラファーのnonです。
海外の街や風景、スポーツ撮影を生涯のライフワークとしています。毎日、生活のすべてにカメラが欠かせません。
写真は記憶を確かにしてくれるだけでなく、時にはその写真が今を生きるための力を与えてくれるものになります。
こちらでは、これまでに旅した写真日記を書いていますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

ピオ・クレメンティーノ美術館に向かいます。

八角形の中庭

真ん中に噴水と植物がある開放的な空間です。

クレメンス14世とピオ6世が創設したギリシャ、ローマ時代の傑作を飾る美術館。

こちらは「アルノの神」
至る所に存在感のある彫刻が配置されていました。

そして「ラオコーン」

ちょうど裏で修復?清掃?作業中でした。

エスクイリーノの丘で発掘されユリウス2世が買い取りヴァチカンに運ばせたトロイの祭司ラオコーン親子の群像彫刻。
ミケランジェロ達にも多大な影響を与えた傑作中の傑作なので、お手入れはかかせませんね!

動物の間

ミューズの間の「ベルヴェデーレのトルソ」

ミケランジェロが絶賛した筋肉美。欠けているからこそ強調されるのでしょう。
また考え込むような姿勢からギリシャの英雄アイアスではないか、という説も・・
古代に思いを馳せ、色々な想像をかきたてるのも人々を魅了する要因かもしれません。

天井画
円形の間

中央には一枚岩の斑岩でできた巨大な水盤があります。
ネロ帝の宮殿ドムス・アウレアから出土し18世紀末にこちらに移されました。

ブロンズの「ヘラクレス」

ポンペイウス劇場付近から発見された紀元2世紀末の作品。

ギリシア十字の間(床にはローマ近郊の遺跡で発見された3世紀のモザイク)を通って・・

この先の階段を2階へ上がり、燭台のギャラリーへと進みます。

こちらはタペストリーのギャラリー。

クレメンス7世時代にラファエロの弟子たちの下絵をもとにベルギーで織られたものです。主題は「キリストの生涯」

まるで絵画のような精巧な仕上がり!
離れて見ても近くで見ても素晴らしい出来栄えです。

1531〜1538年の間はシスティーナ礼拝堂の壁面に飾られていたそうです。

このように壮大なタペストリーは相当の時間とお金がかかり、財力や権力のアピールにもなったようです。

地図のギャラリーに入りました。

奥行120mの廊下の壁面にイタリア各地(1580〜83年頃)の地図が並びます。
地理学者イニャーツィオ・ダンテの下絵をもとにしたフレスコ画で、当時の各都市の様子が描かれています。

天井も見逃せません。

ショップがありますね。
こんな本物の芸術に囲まれた空間でお買い物したいな、と思いますが荷物が増えるので我慢です。

この後ラファエッロの間に向かっていきますが、なんと団体ツアーの人達はここをスルーし、システィーナ礼拝堂へ向かいます。突然ガラガラになります。

無原罪のマリアの部屋

聖母の受胎は原罪の穢れなしになされた、というカトリックの教義をテーマに19世紀に描かれたフレスコ画です・・

天井の様子
ベルヴェデーレの中庭

4室あるラファエロの間へは、この中庭を見ながら細い通路を進んで行きます。
こちらは現在駐車場のようですが、かつてユリウス2世が居住していた頃は古代彫刻のコレクションが飾られていました。

コンスタンティヌスの間の天井画

ラファエロの死後、一番弟子ジュリオ・ロマーノを中心とした弟子たちによって完成された部屋。

「ミルヴィオ橋の戦い」
この戦いでの勝利が十字架の加護によるものとされ、コンスタンティヌ帝によりキリスト教が公認されました。

ヘリオドロスの間の天井画

そして署名の間。「アテネの学堂」
1508年、ユリウス2世に依頼されたラファエロが最初に手掛けた部屋です。

当時25歳だった若きラファエロは、ウルビーノからローマに出て工房を構えたばかりでしたが、同郷のブラマンテの推薦によってユリウス2世に抜擢されました。

ラファエロ自身がいました。(右から二人目)

中心の女性は当時ラファエロの恋人だったフォルナリーナではないかと言われています。

ラファエロの描く女性は可愛らしく、日本の漫画(劇画、アニメ)に登場する女性の顔と似ていると感じます。

聖体論争

右端にダンテが見えます。

火災の間の「ボルゴの火災」
オスティアの戦い

システィーナ礼拝堂へ行く前にボルジアの居室に立ち寄ります。

ボルジア家出身の法王アレクサンドル6世がピントリッキオに依頼した部屋。

この女性は法王の娘ルクレチアではないかと言われています。
父や兄の勧める野心的な政略結婚に何度も振り回されましたが素直に従っていたそうです。オリジナルでは、ルクレチアの帽子に宝石が埋め込まれていました。

「復活」

左下に描かれているのは、アレクサンドル6世と言われています。
右側は息子チェーザレたち兄弟かもしれません。

この後カフェで小休憩。16:20なので、ここまでで入場から2時間30分です。

美味しいカフェで一息ついたら、いよいよシスティーナ礼拝堂へ・・!

To be Continued


最後までお付き合いいただきありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています。

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