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『夏の庭』と装丁の想像

「夏の庭」を読んでいる。

例に漏れず、内容に触れます。



今読んでいるあたり


今、おじいさんがだんだん元気になってきたあたり。

すごく良い。

最初は、おじいさんがもうじき亡くなると始まった少年達の見張りごっこ。

実際におじいさんは本当にすぐに亡くなりそうなほどくたくたで陰鬱な生活だったが、少年たちに見張られていると知ってから変わっていく。

ゴミだらけだった庭は片付き、洗濯をするようになり、ついに丸ごとのスイカを買ってきた。

そうやって、少年たちともいつの間にか交流が増えていく。

陰鬱だった夏の庭が、活気づいていく。

装丁

この本を製本するなら、と考えた。

今この途中までの段階だと、そのまま、頭側の見返しは最初の陰鬱なイメージで暗く重たい色にしたい。

そして、後ろ側の見返しは、少年たちと出会ってからのおじいさんの生活みたいな、明るく元気な色にしたい。

そこまで考えて、やっぱり安直だなあ。と落ち込んだ。

開き直って、庭の表紙に雑草のスリーブでも付けてみたい。

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