Petronius

もとは臨床医(外科系)&バイオ研究者&予備校講師。今は本業を離れて行政官をやっているオッサンです。 趣味はクラシック音楽鑑賞(管弦楽とオペラ)、ヴァイオリン演奏、オーディオ、読書と小説の執筆、酒(特にビール)。

Petronius

もとは臨床医(外科系)&バイオ研究者&予備校講師。今は本業を離れて行政官をやっているオッサンです。 趣味はクラシック音楽鑑賞(管弦楽とオペラ)、ヴァイオリン演奏、オーディオ、読書と小説の執筆、酒(特にビール)。

最近の記事

かなり変わったスピーカーを愛用しています: マグネパンMMGi

自分の稼ぎでオーディオ機器を買えるようになった大学時代以降、スピーカーだけでも両手指に収まらない数を買い替えました。 といっても、実家の父が持っていたような大型は、若造の狭い安部屋には無理。ブックシェルフかせいぜいトールボーイでした。 結婚して子供もでき、一軒家に住むようになっても、その「箱庭的オーディオ」志向は変わりません。 いま愛用しているのは、まるでパーテーションのようなスピーカー、アメリカのマグネパンMMGi です。 アルミの薄膜を電磁的に振動して音声に変換す

    • ヴァイオリンのニスを今さらながら考える:オイルかアルコールか

      いま所有のヴァイオリンは、1996年作のわりと新しい楽器。 表板にオイルニスが塗られ、裏板、横板、スクロールにはアルコールニスと、そこそこ凝った製作です。 確かに光沢が明らかに違います。 オイルニスの表板は、まさに飴を塗ったような光沢と柔らかい触感。 最初の2年くらいは、小さな傷も翌日には自己修復していたほど。 対して他の板のニスは、触感も見た目も少し鋭く固め。 では、音質上の利点は何でしょう? そもそも、オイルもアルコールもニス(ヴァニッシュ)の溶媒に過ぎず、乾燥し

      • 地政学と真空管オーディオ

        大仰なタイトルですみません。ミグ25が函館空港に飛来した「ペトレンコ中尉亡命事件」まで深堀りする意図はありません。 私は真空管アンプを使っていて、ここ数年に起こった変化を身近な視点から考えてみたいと思います。 21世紀の現在、真空管の用途というと大部分が電灯とギターアンプ、わずかな残りがオーディオアンプではないでしょうか。 その真空管の最大の供給源は中国、そしてロシア。 アメリカによる中国デカップリング戦略、そして特にロシアのウクライナ侵攻で、西側諸国への真空管の供給は

        • ヴァイナル(アナログレコード)の経験:久しぶりに再開して、結局やめるまでの経緯

          10年近く前、狭いマンションから少し広めの1軒家に引っ越したのを期に、長らく途絶えていたレコード趣味を再開させました。 クラシック音楽には弱音部分が多く、レコードのノイズが耐え難かった所にCDが登場したため、完全に置き換えたわけです。 しかし近年のヴァイナルブーム、私も久々に乗ってみようと思ったわけです。 とは言っても、初めはお手頃価格の機器から。 最初はオーストリア製(といっても、旧ユーゴのスタービ社を引き継ぐスロヴェニアの工場製では?)のベルトドライブ機を買ったので

          CDプレーヤーを懐かしむ

          今や映像も音源も配信が主流になっており、CDやDVDなど物理メディアの売上は激減とのこと。SONYが民生用ブルーレイディスクの生産中止を発表したのも記憶に新しいです。 この「円盤はいらねえ」世の中にあっても、大切なソフトは円盤で残しておきたいと思っています。理由はまた別の機会に。 さて、世界初の民生用CDプレーヤーが発売されたのが1982年。 あの当時はメモリのバッファリング回路が実装されていなかったため、リアルタイムで如何に正確なディジタルデータを読んで吐き出すかは、ド

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