システムエンジニアと資格取得
退院して1週間とすこし経った。てっきり先週の月曜日に仕事復帰だと思い込んでいたけれど、産業医面談で日常生活に慣れないと仕事復帰してはいけないと却下されてしまった。まあ、内心ではほっとしてます。毎日スーパーへ買い物へ行って、ご飯を作って、お風呂に入る一連の生活動作でさえしんどくなってしまっているので。
一週間とすこし経った所感、「全然ダメ」。堕落する。生活がただれている。お酒は飲まなくなったし煙草も吸わなくなったので時間はあるはずなのに、一日一日が溶けるように終わっていく。つい名残惜しくて遅くまで起きてしまっていて、全然興味のなかった芸能の三文ゴシップネタをつまんでは読むなど。モデルの石田ニコルが実は同郷だったとか、芸人かまいたちの濱家が既婚子持ちだったとか。(書いていてどうでもよすぎて落ち込んでくる)
これではいけないと、昨日思い立って資格の勉強を始めた。昨年あまりに分厚すぎて諦めたCCNA(ネットワーク系の資格)。いわゆる鈍器本。殴って人を殺められるくらい分厚い。休職期間はあと2週間弱だが、資格取得のめやす時間は3か月から半年くらいらしい。私はネットワークエンジニアでも何でもないど素人なので、半年くらいは見ておかないとダメ。発達障害の疑いもあるので、知識が脳をすべるように流れてしまい、なかなか定着しない。勉強を続けられるかは別として、勉強しておくのは悪いことではないかなと。
システムエンジニアにとって資格取得はエンジニア人生に一生付きまとう課題だと思う。中小企業では資格取得すると補助金がもらえる制度があったりする。私はゆるふわ外資系企業に在籍しているが、ジョブチェンジを見越して上司から資格取得を強く勧められている。かなりエネルギーがいるのでできれば転職はしたくないのだけれど。
資格を取る人・取らない人、きれいに分かれる。取らない人は現場でのパフォーマンス重視派の人というか、超仕事できるけど何も資格持ってませんっていう仙人みたいな人が結構いた。私もそっちにあこがれて特に何も取っていなかったけれど、1回目の転職の時に結構痛い思いをした。同期入社で2つ年上の女性が資格をいくつももっていて、国家資格からベンダーの資格まで何でもござい状態。私は資格ゼロ。現場配属の際に行われる面接では目も当てられない結果が出た。ポップがついていないドンキの商品みたいに全く興味をもたれない感じ。当時28歳、社会人3年目。まずいと思ってアルコール依存症で3ヶ月休職した際に1つ、やっとベンダー資格を取った。自己肯定感が爆上がりだった。
入院中、だんだん仕事うまくいかなくなっているなぁとは感じていたけれど、傲慢にも自分の能力が低いからだとは思い至らなかった。人間関係や仕事内容のせいにしようとしていた。資格の勉強をして思うのは自分の仕事のパフォーマンスは自分でいくらでもデザインできるということ。自分をブランディングしてパフォーマンス向上も年収アップも夢じゃない。1日8時間以上を費やすものだから、もっとしっかりしていないとと反省しましたとさ。なんか意識高い風でちょっと嫌だけどさ。