72%の企業で使用されていた経営戦略を決める『SWOT/スウォット分析』
『SWOT/スウォット分析』とは、内部環境と外部環境それぞれの視点から、商品やサービスの特徴を捉える仕組みです。
The Global Benchmarking Networkが2008年に行った22か国450社・団体に対する調査によると、企業の72%が『SWOT分析』をしていることが分かりました。
今回は、ケネス・アンドルースが広めた企業分析ツール『SWOT分析』について紹介していきます。
ケネス・アンドルース
ケネス・アンドルースは、第二次世界大戦中にアメリカ陸軍のために統計を学んだ人物です。
ハーバード・ビジネス・スクール で教員を務め、ビジネスポリシー(事業方針)について書いた本がヒットして多くのビジネススクールで教科書として採用されました。
ビジネスポリシーとは、ドラッガーやチャンドラーなど経済学の権威たちが打ち出したプランを構築したものです。
さらにケネスは、人によって定義があやふやだったりしたビジネスポリシーをわかりやすくまとめ、具体的に使いやすくしたものを『SWOT/スウォット分析』と呼び広めました。
『SWOT/スウォット分析』とは?
『SWOT/スウォット分析』とは、内部環境と外部環境それぞれの視点から、商品やサービスの特徴を捉えるフレームワークを指します。
◆SWOT分析で商品やサービスを展開する場合
●内部(組織)要因
①強み(Strengths)⇒自社の目的達成にポジティブな要素
②弱み(Weaknesses)⇒自社の目的達成にネガティブな要素
●外部(環境)要因
③機会(Opportunities)⇒外部要因でポジティブな要素
④脅威(Threats)⇒外部要因でネガティブな要素
タピオカ屋を例に『SWOT分析』
少し前に流行ったタピオカ屋について『SWOT分析』をしてみます。
●内部(組織)要因
①強み(Strengths)⇒自社の目的達成にポジティブな要素
⇒テイクアウト中心の商品なので、顧客にかけるサービス時間が少なく、人員コストが安く済む。
②弱み(Weaknesses)⇒自社の目的達成にネガティブな要素
⇒タピオカ以外の商品展開やサービスの差別化がしづらい
●外部(環境)要因
③機会(Opportunities)⇒外部要因でポジティブな要素
⇒SNSを中心にタピオカブームがあったので、新たに広告費を掛けなくても市場が広がっている。
④脅威(Threats)⇒外部要因でネガティブな要素
⇒タピオカブームが去ることで市場が縮小する。
このように企業にとって、具体的に強みと弱みを考えやすくする仕組みを『SWOT/スウォット分析』と呼びます。
企業の72%が『SWOT分析』をしている
ケネスの広めた『SWOT分析』は、The Global Benchmarking Networkが2008年に行った22か国450社・団体に対する調査によると、72%の企業が実施していることが分かりました。
日本企業では、トヨタ自動車、NTTドコモ、パナソニック、SONYなど多くの上場企業が使っています。
最後に
今回は、ケネス・アンドルースが広めた企業分析ツール『SWOT分析』について紹介しました。
ハーバード・ビジネス・スクール で教員を務めていたケネスは、人によって定義があやふやだったりしたビジネスポリシー(事業方針)をわかりやすくまとめ、具体的に使いやすくしたものを『SWOT/スウォット分析』と呼び広めました。
『SWOT分析』とは、内部環境と外部環境それぞれの視点から、商品やサービスの特徴を捉える仕組みのことで、事業方針や経営戦略について考える際に多く使用されます。
ケネスの広めた『SWOT分析』は、The Global Benchmarking Networkが2008年行った22か国450社・団体に対する調査によると、72%の企業が実施していました。
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