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本当のことで話そう3 社会福祉士が言っちゃだめなやつ 判定
この記事は、社会福祉士になりたい人に向けて書く。
社会福祉士を持ってて介護医療院で支援相談員をしているので、それについてだけは書ける。
で、できるだけ具体的に書くので、自分の参考になるように飲み込んでほしいという記事だ。
1 申し込み 2 検討 3 判定 4 入所契約 5 生活・請求 6 退所
の順番で書いていく。
今回は3 判定 についてだ。
3 判定
判定とは判定会議のことなのだが書くことがない。
俺に言わせれば全く意味をなさない会議だからだ。
これを読んでもらったら分かると思うが、会議で話し合っても入所してもらえるかどうかは決まらない。
施設に入所してもらうための情報をコンテンツに分けて、DR. ・現場・検査・栄養課・薬・リハビリテーション・事務などなどへ、入所してもらうとしたらどう動くかを確認していく中で、可・不可が見えてくる。
では、予め集めた情報があって、上記のような部署がそれぞれ時間を割いて人を集めて、その場で集中して話をまとめろ、というのだろうか?
それなら相談員の足は何のためにある。
委細、滞りなく組織が動くために、社会福祉士の足は動くべきだ。
一々集まらなくても俺が彼らの場所に行き、クライアントのパーソナルな情報に、この部署はどういう動きが必要で、それはうちの施設には可能なことなのか確認すれば良い。
ていうか電話でもいい。
そういった動きがあるからこそ、クライアントやそれに関わっている連中とのやり取りをする時間が生まれる。
判定会議までにそれをやって確認し合うだけなら、集まる必要はない。
書面で済む。
こういうのを無駄という。
では、大きな施設でDR. などは滅多に関われないから、会議の機会を確保することが重要というのか?
相談員がDR. に合う事もできない?
入所に向けてクライアントがどんな人なのか、DR. と言葉を会議以外で交わせない?
会議ができないことよりもその実情が問題だ。
ここまで言ってるが、ウチでも判定会議をやっている。(俺が働いているのは介護医療院だが同じ建物に老健もある)
あえていうが、そのようにせよと決まっているから仕方なくだ。
どこになにをどう書いてあろうが知ったことか。
判定会議をするまでには全て決まっている。
あるべきは方針会議
むしろ、集まって会議するべきはベッドコントロールの方針を決める段階だ。
次、誰を狙う?
これを会議で決めるならその意味がよく分かる。
ここには、今入所している総数に対して、ノルマを達成するためには、次にどんな人が必要なのか? 例えば胃瘻の人とか、そういう情報を共有して、狙いを定めるという重要な役割が見出だせる。
もし、次に胃瘻の人を狙うとなった時、この人は胃瘻からなにを食べてもらってるのか?
今食べているものをウチの栄養課が扱ってる経管栄養食品に交換する目処は立つのか?
今相談員の手元にある資料では滴下らしいけど、これ以上滴下胃瘻が増えて現場は問題ないのか?
病気の既往歴がわかっていれば、検査的には入所後に継続して行うものがあるのか? あったとしてそれは可能なのか?(費用的にも)
体の状態(ADLとか)的には要介護度の変更申請をかけたいが、事務処理的にはどのタイミングが適当なのか?(GHとかから直接だと入所日に向こうの請求もあるので、入所日変更申請だとでっかい不都合がある。普通は○月1日に変更申請だが、○月1日が入所日の場合もある。だったら来月に変更申請、というのが狙いを付ける段階で話し合えれば、もしかしたら別のクライアントを狙おう、となるかもしれない)
DR. (施設長)はこの方の入所に対してどれくらい前向きなのか?(ここを他部署が把握してると、あんまり取りたくない感じの人でも一気に進む)
こういう、ベッドコントロールを踏まえて次は誰の検討をするのか、そこをできるだけの人材が集まって話し合うことは、むしろ重要だ。
狙いが決まったらできる限り入所してもらいたいという姿勢のもとに、検討していく。
再々言うが、入ってもらえるかどうかは、会議で話し合ってもわからない。
どこに、なにを書いてあろうと、今目の前で起こってることを材料にして話す。
判定会議が始まったときには、全て決まっている。
今回は大変短いが以上だ。
次の4 入所契約 は長いので勘弁してほしい。