【感想】ことばのかたち
この世界はたくさんのことばで溢れている。
自分が発することば
誰かから受け取ることば
本、ネット、テレビ、音楽…
たくさんの言葉が日々私のまわりを飛び交っている
ことばがあるから私たちは
自分の思いを相手に伝えられ、
相手の気持ちを知ることができる
大切な人が悩んでいる時にはそっと寄り添えるし
お互いの気持ちを確かめ合える
私たちにとってことばの存在が
当たり前なこの世界で
私は普段、ひとつひとつの言葉と
丁寧に向き合ってきただろうか
私たちが発する言葉の中で
実際に外に放たれるのは
私たちの膨大な思いや考えの中の
ほんの一部分だ
人は言葉を端的におさめるけど
そのひとことの裏に隠された本当の意味は
放たれた言葉の奥に隠れていたりする
それがカタチとなって目に見えたら
もっと相手の気持ちを理解できるのに
ことばは、目に見えないものだからこそ、それが持つ可能性というのは無限大で、
言葉ひとつで、花のように優しい笑顔を生むこともあれば
棘のように、痛みを伴う悲しい涙を作り出してしまうことだってある
もし、言葉が視覚的に捉えられるものだったら…
もし、触れて温度を感じられるものだったら…
もし、自分が放った言葉の先が、相手にとって花(救い)となるか、棘や刃物(暴力)となるのか、自分の目で見て感じ取ることができたら…
私はもっと、自分の言葉ひとつひとつを丁寧に扱っただろうか。
言葉と真剣に向き合い、より相手を考え、思いやることができただろうか。
私が普段使ってる言葉は、どんなカタチをしてるだろう。どんな色をしてるだろう。
もし本当に、自分の言葉がカタチとなるなら、色をつけられるなら、色とりどりの、優しい色合いの花を咲かせたい。