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デパ服育ちのこじらせお嬢、GRLでフェミニンな服を買う!①
※サクッと読める楽しい購入レポにしたかったのですが、積年の思いが爆発して重め長文になりました🙄なんと①から③まであるよ🙄それでも読んでくださる大天使の皆様、どうぞお進みください👼🏻
私の実家は、由緒正しき伝統のある家…
…とかでは全然ない。
が、私はいわゆるお嬢様だった、と思う。自分では全くその自覚はないのだが、周囲からよくそう言われていたから。確かにオベンキョのよくできる、先生の言いつけをよく守る模範的な優等生であった。が、私を視覚的にお嬢様たらしめていた最たる要因を考えて、周りの子たちと顕著に違ったのは、やはり洋服だったのではないかと思う。子供の頃から、バーバリーやpoloラルフローレンなどのデパ服ばかり着せられていた。
事実、私の服装は周りの子たちから明らかに浮いていた。友達にそういうニュアンスのことを直接言われたこともある。今から思い返せばそれはまぁおしゃれな子供だったと思うが、あくまで大人から見たら、の話である。当時子供の私は、友達が着ている子供らしい服が本当に羨ましくて。当時やたら流行っていた、重ね着風デザインのTシャツとかね…。
それで一度、「なんだか、みんなと着ている服が違うみたい…」と勇気を出して母に言ってみたことがある。
「ネリちゃんは良い服着てるからねぇ」
「ネリちゃんの着ている方が、良い服なのよ」
という母の微笑みの中に、私はうっすら蔑みの色を見た。ペラペラの安物、雑な縫製、そういうものをバカにする目だった。
「みんなと同じような服が着たい」という気持ちは、すぐに飲み込んで、心か、お腹、とにかく自分の中のどこかに丁寧にしまった。口に出せるわけがなかった。
私の中には、そうやって飲み込んでしまい込んだままの気持ちが、まだたくさんある。
…さて、話がだいぶダークゾーンに逸れてしまったが、まあそんな生い立ちの私にとって、“プチプラ”を買うのはとてもハードルが高いことだったのである。高校生、大学生、社会人になっても、服を選ぶ時、常に脳裏に浮かぶのは母の顔だった。帰宅して母に見せて、「それ、良いじゃない」と言ってもらえること。それが服選びの一番の条件で、そこをクリアした限りなく限られたアイテムの中から、ようやく“自分が好きと思えるか”という二番目の条件に合うものを探す。ずっとそんな感じだった……
↓②へつづく。↓