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【短文エッセイ】変わりたいとは思う

自分の限界を越えたら、自分の持つ常識がぶっ壊れたらどうなるかをたまに考える。
アニメや漫画でいうところの覚醒みたいな感じ。心のどこかで、そんな風に自分を変えたいと思っている。「自分に自信がないところ」「心配性で度胸がないところ」「人の目を気にして、自分を出しきれないところ」この弱さをどうにかしたいと結構前から思っていた。しかし、ただ、思っていただけだ。

簡単に人は変わらないと分かっていたし、何の刺激もないぬるま湯に浸かっていても変わらないと思っていた。だから、高校時代の僕は海外に行くことが最適だと思って国際系の学部への進学も考えた。海外留学は自分にとったら熱湯だ。

ただ、よくよく考えると怖い。飛行機に長時間乗って事故にあったら、テロに遭遇したら、そもそも異国で1人という環境に耐えられるのか?そんなくだらないことばっかり考えて結局やめた。なんてビビりだ。

今でもたまに思う。もし、留学していたらどうなっていただろうか。自分は変われていたのか、それともストレスでぶっ倒れていたのか。

いやまて、よくよく考えると高校時代の部活も熱湯に近かった。それでも自分は変われなかった。むしろ、良くない方向に変わった気もする。壁は壊せなかった。となると、海外に行っても変わらないのかな。うーんどうなんだろう。いやでも、海外に行ったら何かは変わると思う。自分にとっては無理することになるからだ。限界を超えて新たな自分に出会えるのか。それとも、限界を超えて壊れるのか。

たぶん、海外に行かなくとも自分は変えられる。覚悟を決めて行動すれば。

そんなことを考えながら、今もぬるま湯に浸かっている。何かが当然起きるのを、自分を変えてくれる誰かが現れるのを 待っている。
自分を変えるための行動をせずに待っている。


行動しなければ。
何も変わらないと分かっているのに。

ただ、嫌な思いをするのがこわい。
自転車は転んでも乗り続けたのに。

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