見出し画像

ごはんを残すことは悪いこと?【食育】

「ご飯は残さず食べましょう」という言葉を皆さんも一度は聞いたことがあると思います。自分も小学生の時に言われた記憶があります。聞いたことない方や言われたことのない方でもご飯を残すことは悪いこと という観念を持っている方は多いと思います。私も、残すことに罪悪感があります。

ではなぜ、このような観念を持つようになるのでしょうか。自分が考える原因は親や親戚の教育と学校での道徳的教育が原因だと思います。ご飯を残すのはもったいない、命をいただいている、生産者や調理師に感謝しよう、世の中には食べられない人もいる。等と教えられます。もちろん全て正しいし、大切なことだと思います。実際、食べ物を残すことに罪悪感を覚える人が多かったり、残している人を見て少なからず不快感を抱く人がいたりするのは道徳教育の賜物でしょう。

一方でその教育は、残すことが悪だと暗示してしまっている節もあると思います。もちろん食材を残すことは良いこととはいえないでしょう。ただ、悪いことと認識させることが良いともいえません。食に関する道徳的概念は大切なのは間違いありません。しかし、それを理由に食べられない人を追い込んだり、悪者扱いする風潮はいらないと思います。

こんなことを言うのは私が食べられない側の人間だったからです。以前記事にしたように、小学校時代の完食指導をきっかけに会食恐怖症になってしまいました。元々、偏食であったことと、食が細かったことが原因で食べきれないことが多かったです。現在では完食指導は減りつつあるそうですが、食べ物を残すことがは悪という風潮は残っていると思いま す。そのような考えが広がっていることも、会食恐怖症患者など食に対してトラウマを抱える人が生まれる原因の1つになっていると思います。

では、子供にどういう教育をすべきでしょうか。私が考える方法は既存の道徳教育に食育をプラスして教えるというものです。ご飯を残すのはもったいない、命をいただいている、生産者や調理師に感謝しよう、世の中には食べられない人もいる。という道徳的概念は大切なことです。しかし、それはあくまで道徳教育です。それと同時に自分の食べられる量を把握して食べる、食べられなさそうな食材は減らしてもいい、無理をして食べなくても残してもいい 。という考え方や、自分の体調や心の健康が食に関する道徳的概念よりも大切だということを食育や道徳教育によって持たせることが必要なんだと思います。



関連記事

https://note.com/peanuts__butter/n/n3db53c54dbc4



この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いします。 もし、いただけた場合のサポートは全額、生活費に充てさせていただきます。