人生2回目の適応障害診断を冷静に受け止める
アラフィフ責任世代のあなたへ
野のへらぶな釣り心整家(しんせいか)の
佐藤泰東(さとう やすはる)です。
あなたには、このところずっと
私の気分が沈んでいることを
お伝えしていました。
休暇を取らなくてよいように
年末年始休暇中に心療内科を受診できるよう
昨年年末に、妻が連絡をしてくれていました。
そして今日が、予約していた受診日。
聴いた話によると、今は心を病んでいる人が
多いようで、予約しようとしても
1か月待ちなどというのが
ざらとのことだったのですが
私の場合、2022年7月から12月まで
通院していたのと同じ心療内科にかかったため
幸いそれほど待たされることなく
予約を取ることができたようです。
診療内科への道中の会話で妻を苦しめてしまった
予め自宅で問診票に記入をしてから
診察時刻である12:00の30分前までに
病院に到着するように自宅を出ました。
病院の方から、診察の30分前には
到着しているようにあらかじめ
指示を受けていたからです。
今回は、私一人で行こうとしていたのですが
妻が心配して、どうしても一緒に付いていく。
というので、2人で病院に向かいました。
妻は診察室にも一緒に入りたい。
と言っていたのですが
私はそれを断りました。
流石に妻がずっとそばに居たら
妻に聞かれたくないような話
(聴けば妻を悲しませたり
余計心配させてしまうと思った)
も、することになるかもしれないと思ったためです。
病院までの道すがら
元気なころには釣りに通っていた
川を通過しました。
そこで、釣りの話になったのですが
「何故釣りに行きたくないの?」
と聞かれると、私の頭の中には
他人の置かれている恵まれた立場に対する
嫉妬や
それと自分を比べて惨めな状況に
置かれているという感覚など
恨み節が次から次へと
堪えることが出来なくなり
堰を切ったように口から
出てきてしまいました。
それを聞いていた妻はとうとう
「私があなたの自由を
拘束しているのが悪いんだね。
そんなに我慢させていたんだね。
ごめんなさい。」
と言いながら、泣き出してしまいました。
私は、いたたまれない気持ちになりながら
病院までの道のりを運転しました。
癒し空間の待合室で少し気分が落ち着く
病院に着いてからも
まだ泣き続け
取り乱した感じになっていましたが
私はそれを慰めることも出来ないまま
なすすべなく、真っすぐ病院に入りました。
待合室に入ると
書いてきた問診票の外にも
アンケートや、別の種類の
質問シートの記入を求められました。
「この質問シートの回答如何で
自分が病気かどうかを判断するんだろうな」
と思いました。
もし自分が選んだ選択肢のせいで
「うつ病」などと診断されて
また会社を長期休まなければ
ならなくなったらどうしよう・・・
欠勤すると、減給されてしまう。
二女が私立大学受験でお金が掛かるのに。
そんな不安が頭をよぎりました。
しかし、うそを書いてしまっては
正しい自分の心の状態が判定できず
かえって状態を悪化させてしまっては
病院に来た意味が無くなってしまう。
そう思い直して、正直に状況を答えました。
その後、20分ほど待ったでしょうか。
結構長く待った感覚はありましたが
病院の待合室は、外からの明るい
陽射しが差し込む、木のぬくもりを感じる
ゆったりとしたインストルメンタルの
音楽が流れる心地よい空間だったので
イライラした気分にはならず
なかばぼーっとした状態で
自分の番を待ちました。
妻も少し気持ちが落ち着いたようで
待合室に入ってきて、私と並んで
待っていました。
前回は院長先生に診て頂いたのですが
今回からは、通院となった場合
会社を休みたくないという
希望を伝えたことで
毎回土曜日が診察日となる、別の先生に
担当頂くことになりました。
いい意味で期待を裏切られた主治医変更
いよいよ私の順番が来て
診察室に入ると、見た感じ
30代前半くらいの若い女性の先生でした。
先生は私の今の状態と、何時からこのような
状態になり始めたのかという質問をはじめとして
その後は私の幼少期の頃の性格、
小学校、中学校、高校、大学、社会人になってから
今の会社での仕事に至るまで
どのような人生を歩んできたかをつぶさに質問し
私の答えを聴いてくれました。
口調は淡々としていながらも、私の答えの中で
気になる部分があると、その時の心境が
どうだったかを質問されたり
適度なタイミングで相槌を打ってくれたり
そうしながらも、パソコンのキーボードで
私の話した内容をどんどん打ち込んでいるようでした。
恐らく1時間近く話を聴いてくれたと思います。
きっと、相当の長さの言葉を記録していたはずです。
私は、前回受診した時は
院長先生の診察が毎回5分程度で
あっさりと終わってしまうので
心療内科というところは
これっぽっちしか患者の話を
聴いてくれないところなのか。
と、若干期待を裏切られた
気がしていたのですが
今回から私の主治医となって頂いた先生は
私が心療内科に期待していた通りの
患者の話を、私が納得するまで聴き出し
心のざわつきを落ち着けることが出来る方でした。
その後先生は、「奥様にもお話しましょうか?」
と言ってくださったので
私は「はい、お願いします。」と答えて
待合室に居る妻に手招きしました。
妻が診察室に入ると、先生は
「奥様からもお話しておきたいことはありますか?」
と話を振ってくださったため
妻も、今自分が不安に思っていることを
我慢することなく言葉にする機会を得られ
今後どうすれば良いか等、気になること全てを
質問することが出来ました。
今の私は、「軽度のうつ+適応障害」
先生によると、今の私の状態は
「ややうつ状態かつ適応障害」
との診断ですが、仕事ができないほどまで
状態は悪くない、とのことでした。
このところずっと、眠りが浅く
夜中に何度も目を覚ましてしまう
状態が続いているため
副作用の出ない、依存性の出ない
睡眠薬を処方して頂きました。
心の不調というものは
外科や内科的な疾病とは異なり
何か目に見える兆候が表れないため
自分だけでは不調の程度を
客観的に判断することはなかなか難しいです。
今回は、ある意味妻が無理やり
心療内科の受診予約の電話をしたことで
手遅れになる前に適切な処置を
取って頂くことが出来ましたが
今の状態を放置していれば
より症状が悪化していたことでしょう。
まだこれからも何度か通院が
必要な状況ではありますが
今後、医師の治療・指導によって
私の「認知のゆがみ」が少しずつでも
改善していけばいいな、と考えています。
あなたも、気分が沈んで辛い状態が
2週間以上継続するようならば
ためらうことなく、カウンセリングや
心療内科などの専門家に
相談してみることをお勧めします。
もしご興味がありましたら
私のWebページ
「野こころ」
を覗いてみてください。
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