死と眠りの違い
死と眠りを,同じように表現することは多いと思います。
しかしながら,その違いは何なのでしょうか?
まず,眠りについて考えてみましょう。
考えることは単純です。
「私たちは,眠っている時に眠っていることを自覚できるか?」
ということです。
おそらく,無理でしょう。
「いま眠っているな~」と思いながら眠れる人はいないと思います。
では,眠っていたと気づくのはいつか?
それはもちろん,目覚めた時です。
つまり,目覚めるから眠っていたことに気づけるわけです。
では,死の場合はどうでしょうか?
死は二度と目覚めることのない状態です。
そして,眠りを自覚できなようにに,死を自覚することもできません。
また,二度と目覚めないので,死んだことを振り返ることができません。
つまり,眠りも死も自覚できないという意味では同じです。違いは,再び起きられるかだけなのです。
そう考えると,毎日の睡眠は,死の準備なのかもしれませんね。
参考文献】
・シェリー・ケーガン(著),柴田裕之(訳):DEATH・死とは何か
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