#読書の秋2022 ホロヴィッツ・ホラー
名前は知っているのだけれども読んだことがない作家の一人、アンソニー・ホロヴィッツ。
本来はミステリから入るものだと思うのですが、こちらが目についてしまったため初めてのホロヴィッツ作品がこちらになりました。
『ホラー』と銘打っていますが、こちらは児童書です。
なので、対象はおそらく小学生くらいなのだろうというのが何作か読んで感じたことでした。
子ども向け、というのも国によって変わりますが、自分が感じたのはそのくらいの年齢だろうと思ったのは以下のようなポイントからです。
・オチがトンデモレベルのものがある(規模がありえないが子どもならありかというもの)
・「悪いことをすると報いを受ける」という教訓にしたいのだろう話が半分以上を占めている。
あくまで個人的なものですが、童話に通じるものを読んでいて感じました。
個人的に好みだったのは『恐怖のバスタブ』がいわくつきの古物ホラーとしておもしろかったです。
最後の『猿の耳』はタイトルの時点で察せられますが『猿の手』をモチーフにしたブラック・ユーモアというイメージがかなり強かったです。
はじめに言いましたが児童書なので、そのつもりで読んだ上でも好き嫌いが分かれるとは思います。
本格ホラーを読もうではなく、子どもの視点で見てどう感じるかが人によって大きく変わる本だと思いました。